時・115 ページ17
◆ 太輔・side ◆
ザザァ… … ン…
ザザァー… ン…
「この辺は、変わらないな」
「あ、でも あの辺は変わってるか」
漆黒の海。でも、沖の方を見れば 船の灯りがチラチラ輝いていた。
ハンドルに腕を乗せ ぼ〜っと遠くをただただ眺めた。
「よく木村さんに連れてきてもらったよな… 」
「懐かしいわ〜… 」
窓から穏やかな波の音。
どんな音楽よりリラックスできる。
「ホント 良い所だよな… 」
「すべてが穏やかだし」
そう言えば、ここ、沖縄の雰囲気に似てるかも…
気候も人間も陽気で温かくて。
「あ、そっか!だから 沖縄が好きなのかも」
「そっか、そっかぁ〜 (*^▽^*)」
海が好き。
潮風も波音も。
すべてが温かく 気持ちいい。
「あ〜… 気持ちいい… 」
「リラ〜ックス… 」
Aのことを考えなきゃいけないが、まずは 自分の健康が一番。
心が健康じゃないと彼女を守っていけない。
北山が言うのがわかった気がした。気分転換は必要なんだと。
「でも、ここ、Aも好きなんじゃないかな?」
「今度 連れて来ようかな」
そうだ、今度 連れて来よう。
昼間は無理かもしれないけど、この時間なら大丈夫だと思うから。
そんなことをゆったり海を見ながら考えた。
こんな時間がお互い必要なのかもと…
「ああ… いい時間になった。たまにはいいかも… 」
「… 」
…
「でも… 」
「やっぱり… うん、… 会いたくなる」
なぜだろう…
寂しくて涙が出そうになる。
沖には光はあるが 暗い海が寂しく見せるのか胸が切ない。
愛しい笑顔が恋しくなる。
― 『 太輔〜!(*^▽^*)エヘッ 』 ―
「こんなの… 」
「前(昔)は なかったのに… ずずっ… 」
何も考えなかった十代、楽しければそれでよかった。
でも、歳を取り、いろんなことに不安を覚えてきた。
「やっぱり 無理だ… 」
「Aがいないのは… 」
北山が考えすぎだと言ったのは、こういうことなんだ…
でも、Aのいない人生なんて考えられない。
だったら どうするか…
「壊れない為には どうするか… 」
「そこが問題なんだよな… 」
ハンドルから離れ、座席に身体を沈めた。
目を閉じ 静かな時を感じていた。
すると いきなり明るくなる車内。
「え… 」
誰…
― 『 太輔? 』 ―
…
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なな(プロフ) - こんばんは!パスワードを教えていただいてから一気に読ませていただきました!次から次へと気になって2日で読み終わっちゃいました(*^^*)素敵な作品出会えて嬉しかったです! (2月17日 19時) (レス) @page50 id: 7281645d4d (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - サラさん» サラさん、おはようございます(*^▽^*) よこーさんの物語ですか…う〜ん、考えたことなかったですね(;^ω^)ゴメン 少し考えてみましょうか。浮かばなかったらごめんなさい。いつも読んで頂いてありがとうございました!! (2022年11月17日 5時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - 消える物語、完結ありがとうございました。お疲れ様でした。でも、あの、横尾さんの物語はないのですか?別時読みたいです!あと、宮っちの別時が好きです(*^_^*) (2022年11月16日 10時) (レス) id: 61a4c34ec5 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - こっちゃんさん» こっちゃんさ、ありがとうございます(*^▽^*)エヘッ 憶えていてくださって嬉しいです!そう!ナイスフライト楽しみです!!早く観たいですね(*'ω'*)キラリン☆ (2022年7月11日 5時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃん(プロフ) - 遅くなっちゃいました。7月10日 亀猫さん、お誕生日おめでとうございます。 玉担でしたよね?ナイスフライト 楽しんでくださいね。(*^^*) (2022年7月10日 21時) (レス) id: 072fa4d01f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亀猫 | 作成日時:2021年10月2日 10時