幾時の針・消えない物語

時・16 ページ16

最近、なぜか 太輔がお酒を勧めてくるようになった。


でも、弱い私は 断っていた。



「いいじゃん、たまには 付き合ってくれても」


「すぐに寝ちゃうから ヤダ」



もっと話したいのに。


何でわからないかな？私の気持ち。



「太輔だって 言ってたじゃん」


「寝るからつまんないし、痺れるから勘弁って」



なのに、何でよ(-_-;)ﾌﾞｩ…



「ううん、全然。つまんなくない」


「痺れも全然OK！！」



え？



「… 」


「… 」



…



「なんか変じゃない？太輔… ( 一一)？？」


「(ドキッ！！)べ、別に〜？？」



今、ドキッって見えましたけど？



「正直に言って」


「何の魂胆があるわけ！？」



グッと黙った太輔。



「魂胆って言うか… そのレベル上げ？」


「レベル上げ？何の？？」



？？



「えっちの」


「はぁ！？」



えっちの！？



「あれ、まだ言ってたの！？」


「当たり前だろうが、夫婦の営みだぞ！！」



夫婦の営みって…



本当にえっち好きな人だわ…



「だからって 何でお酒が関係するわけ？」


「それは〜… お前、起きた後、意外に大胆になるから… 」



！？！？



「ダイレクトに言葉言うし、えろい脳みそなってるし」


「酔ってたら 上げれるんじゃないかなって(≧◇≦)ｷｬﾊ！！」



私って…


酔うとそんなんなの？？


そう言えば、ディラーの皆も『 も〜、Aちゃんは〜… 』って、呆れてた。


だから 杉野さんも絶対に飲まないようにって言ってた。


もしかして 酔うとかなりのえろい私になるってるってこと！？嘘っ！！Σ(￣ロ￣lll)ｶﾞｰﾝ



「絶対に 飲まない！！」


「え〜… そんなぁ〜… 」



レベルを上げてる最中に酔いが醒めたら…



サァー… Σ(￣ロ￣lll)ﾔﾊﾞｯ



恥ずかしすぎる！！



「じゃあ、素面で上げてくれる？」


「え！？」



素面で！？



「上げなきゃダメなわけ！？」


「俺は、上げてほしい」



ヤバ…



太輔、真顔…



「お前が好きだから」


「お前に愛されたい」



愛されたい…



「愛してよ、俺を」


「丸ごと全部」



丸ごと…



愛する…



…



「わ、わかった… 」


「え！！」



太輔が好き。



好きだから… してみようとは思う。



「本当！？じゃあ、早速… 」


「いや、でも、ちょっと 考えさせて」




素面がいいか…




飲んでいた方がいいのか…




う〜ん、どっちがいいんだろうか？？(-_-;)ｳｰﾑ

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