1-10 ページ23
-幸村視点-
Aを保健室に運び、後は先生に任せて一度部活に戻った
倉庫をチラリと覗いてみると、工具や脚立は片付けられ、台車も元の場所に戻っていた
テニスコートに行くと、俺に気づいたレギュラー陣が集まってきた
切「Aは？大丈夫なんスか？」
「打撲だってさ。骨まではいってないけど、既に青痣になってた」
比「いったい、誰がこのようなことを…」
柳「…部外者の可能性、98％」
「うん、俺もそう思う」
切「え、え？何でッスか？部活中に起きたことでしょ？」
柳と俺の言葉に、赤也は首を傾げる
確かに、普通ならば部員を疑うだろう
柳「赤也でも分かるように整理するか」
切「…聞いたのは俺っスけど、ちょっと言い方が酷いんですけど」
柳「まず疑われるのはAに工具をとりに行かせた3年部員だが、工具が必要だと言い出したのは弦一郎だな？」
真「あぁ。ラケットのガットが緩んでいたのだが、あれくらいなら直せると思い指示したのだ。他の3年部員もその周辺で練習をしていたが、抜けた者は誰一人としていない」
丸「じゃあ1・2年のどっちかか？」
柳「1年は精市が見ていたからな。2年は戦力強化の為に俺達と練習していた。グループ分けしていたが…抜けた者を見たのは？」
柳がぐるりとレギュラー陣を見たが、誰一人として首を縦には振らなかった
ジ「部外者とは言っても、絞り込むのは大変じゃないか？」
丸「分かってねぇなぁジャッカル。一番怪しいのがいるだろぃ？」
「ふふ、ジャッカルは優しいからね。そう、犯人は多分皆好さん」
切「うぇ！あいつとうとう手ぇ出してきたんスか！」
「手を出す相手を間違えてるけどね。Aが怪我した以上、野放しにはできないね」
俺が真剣に言った途端、レギュラー陣全員の表情も真剣になった
皆Aのことが好きで大事ってことだね
「とにかく皆、出来るだけAから目を離さないでね。赤也も、嫌かもしれないけど皆好さんを少し監視しといて」
切「へーい…」
皆好さんと同じクラスの赤也は嫌そうだけど、皆力強く頷いてくれた
今回の件だけで皆好さんが引くとは思えない
絶対次があるはずだから、本人がやったという証拠を掴まないとあいつは何度でも仕掛けてくるだろう
Aは俺たちで守らなきゃ…ね
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 470人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アリア - 黒楼さん» 仕事……確かに忙しいですよね。ちょっとずつ頑張っていきましょう (2018年8月5日 22時) (
レス) id: 669a2abbdb (このIDを非表示/違反報告)
黒楼(プロフ) - アリアさん» ちょっと仕事が忙しくなってますね…。でも少しずつ進めてるので、そのうちぅpします！ (2018年8月5日 20時) (レス) id: db04630d91 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - もしかして最近忙しい……？ (2018年8月5日 17時) (レス) id: 669a2abbdb (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 黒楼さん» あー、有りかも。一途さん物静かだけど実はヤンデレとかwww (2018年8月3日 16時) (レス) id: 669a2abbdb (このIDを非表示/違反報告)
黒楼(プロフ) - アリアさん» 目が死.んでますよ、それwいや、ヤンデレも有りか…？ (2018年8月3日 6時) (レス) id: db04630d91 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒楼 | 作成日時：2017年4月11日 13時
