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｢遅かったですね｣
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急いで門の前に向かったが、坊っちゃまはもうたっていた。
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『お待たせしてしまい、申し訳ございません』
｢別に大丈夫ですよ｣
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焦って謝ったけど、坊っちゃまは別にいつも通りな感じ。
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目の前に止まっている車の扉をあけ、坊っちゃまが入った後に乗り込む。
いつも通り、運転手の方に｢よろしくお願いします｣というと、車が進み出した。
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『今日の放課後は、レッスンがあるといってましたよね？ 6時頃に車を向かわせます』
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車の中で今日の予定を軽く確認。
私の言葉に坊っちゃまは窓をみつめながら軽く頷く。
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『あ、そういえば、今日は勉強会はなしでお願いします』
｢え？｣
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何気なく言ったはずが、坊っちゃまはポカンとした顔でこっちをみてくる。
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ちなみに、勉強会というのは、夕食後、私が坊っちゃまに勉強を教えてもらう時間のことである。
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残念ながら知能があまり高くなかった私は、勉強がとても苦手であり、…そこで、坊っちゃまのご厚意により、勉強を教えて貰っているのだ。
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｢どうしてですか？｣
『今日は、葵様が夕食を食べにいらっしゃるんですよ』
｢…葵さんが？｣
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そう言った瞬間、坊っちゃまの顔が分かりやすく曇った。
彼女、千賀葵様は、坊っちゃまの婚約者である。
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なんでも、2年ほど前のパーティーで坊っちゃまを見かけた葵様が一目惚れをして、婚約を取り付けたらしい。
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…あの日、帰ってきたときの坊っちゃまの顔と言ったら…物凄いことになっていたのだけど。
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『私は、葵様のこと、結構好きですけどね』
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私は、彼女の顔を思い浮かべ疑問に思いながらそう口にした。
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ゆずは(プロフ) - ごんすけさん» えーーー！！そんなこと言ってくださるなんて…嬉しすぎます！ありがとうございます（ ; ; ）更新頑張りますのでこれからも応援よろしくお願いします！！！！ (2022年10月13日 23時) (
レス) @page33 id: a915559bd8 (このIDを非表示/違反報告)
ごんすけ(プロフ) - 尊いです好きですありがとうございます……(早口)本っ当に最高です……毎度毎度 泣きそうなくらいの尊みで息の根が止まります…(愛)作者様も作品も大好きです…泣 (2022年10月13日 13時) (レス) @page33 id: 62f4ed090e (このIDを非表示/違反報告)
ゆずは(プロフ) - ルナ（自称天才☆）さん» コメントありがとうございます！若干辛い展開かもしれないですが、最後はハッピーエンドなので楽しみにしておいて下さい〜！更新頑張ります！ (2022年9月8日 13時) (レス) id: a915559bd8 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ（自称天才☆）(プロフ) - 初コメ失礼します！この作品とても素敵だと思います。この後の展開が待ち遠しいです！ぜひ更新頑張ってください、待ってます！ (2022年9月8日 0時) (レス) @page17 id: 2c52dd1a0d (このIDを非表示/違反報告)
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