検索窓
今日:24 hit、昨日:4 hit、合計:128,445 hit

15 ページ15







「______Aっ!」







誰かの声が聞こえた

頬に水が落ちてくる







まだはっきりとしない意識の中で

一生懸命目を開く







『し……お、り?』







声の主は

私の存在を確かめるかのように







もう1度、…何度も、何度も

私の名前を呼んできた







「………っ、もう!心配したじゃんか」







怒ってるようで

若干声が震えている







「……まぁ、ただの貧血だけどね」







ごめん






って謝ろうとしたら

淡々とした凛月の声







『…凛月』

「…言っとくけど、Aのことここまで連れてきたの俺だから」







恩着せがましい奴!







って今までなら思ってたけど

もちろんそんなこと言える立場じゃなく







『……ごめん、ありがと』







俯きながらそう言うので精一杯







「…しおり、帰ろっか」







……きいたことない







こんな、優しい声







ちょっと目を見開いて

………私は、夏目くんの方を見た







「…夏目…」







しおりは、

少し…複雑な顔で







夏目くんを見つめ返した







この保健室の中にいるのは







私と夏目くんとしおりと凛月、

四人なはずなのに







しおりと夏目くんは

まるでこの空間に2人きりでいるかのように







お互いをみつめあっていた







16→←14



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (133 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
339人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆずは(プロフ) - 莉莉子さん» すぐに返せなくてすみませんでした。適当に書いたことがそんな風に言って貰えて嬉しかったです!ありがとうございました! (2020年2月21日 14時) (レス) id: 1899de5a94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずは(プロフ) - 夜桜さん» すぐに返せなくてすみませんでした。このコメントも励みになってました!ありがとうございました! (2020年2月21日 14時) (レス) id: 1899de5a94 (このIDを非表示/違反報告)
莉莉子(プロフ) - 話を選ぶところの『ばーか、あーほ、りーつ。』にツボって1時間程笑ってましたwww (2017年9月22日 6時) (レス) id: ae39d7aea3 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - 更新頑張って下さい!応援してます! (2017年4月15日 11時) (レス) id: 4d2c66d9c0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:もちうさぎ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年7月13日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。