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先輩の前を通りたくなくて階段の下で立ち止まってたら、私たちに気付いたのか先輩がこちらを見る。
「…ねえ、行きたくない」
ユキ「行かなきゃ帰れないんですけど」
「うぅ…」
結局わたしの負けで、仕方なく先輩がいる側にユキを歩かせて2人で並んで歩く。
絶対何か話しかけてくる…って身構えてたのに
前を通り過ぎても、ローファーを履いても、外に出ても
なにも話しかけてこない先輩。
「えっ、先輩なにしてたの？」
ユキ「ね？何してんだろ、わたしの方が聞きたいわ」
ほたっとこ、ってユキに手を引かれて、結局先輩が何してたのかもわかんないままパフェ屋さんに連れていかれた。
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「はあ〜」
折角ユキがパフェを奢ってくれたのに先輩のことばっかり気になって上の空で、味なんか全然わからなくて。
いつもならユキと雑貨屋さんに行ったりしてお家に帰るけど今日はお買い物もする気にならなくて1人で家に帰ってきた。
部屋に入ってベッドに倒れる。
先輩なにしてたんだろ。
昼休みのこと怒ってて何か言いにきたのかな。
枕に顔をうずめてそんなことばっかり考えてたら携帯が鳴った。
「…ん？」
なぜか宮近先輩からメッセージの通知。
『海人に連絡先おしえた！ごめんね！』
事後報告か…
ずっと先輩に教えて下さいって言っても教えてくれなかった連絡先。
驚きと何のために？っていう疑問で感情がまたぐちゃぐちゃなわたしに "中村海人" からメッセージが届いた。
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作者名：いくらちゃん | 作成日時：2019年9月25日 16時
