参拾肆 ※ ページ38
「じゃあなお前ら、しっかり休めよー」
「明日明後日俺らは任務あるからまた月曜な〜」
「ツナツナ」
夕方になり日が沈みかけた頃、訓練が終わった。
各々部屋へ戻る先輩たちは、土日なのに2日とも任務があるそうだ。一緒に近接の練習やりたかったなあ。
「疲れた。速攻でお風呂入って寝るわ。じゃあね、A」
『また明日ね、おやすみ野薔薇』
「私明日いないわよ。ジャージ買いにいかなきゃいけないから。なんかあったら連絡して」
おやすみ、とすぐに行ってしまった。
先輩たちがいないから近接付き合ってもらおうと思ってたけど今日1人だけ制服だったし仕方ないよね。
ぱっと隣をみると、さっきまでいたはずの伏黒の姿が見当たらない。話してる間に先に戻ったのかな。声くらいかけてくれてもいいのに、とやり場のない気持ちを胸に足元にの小石を蹴った。
汗かいてるしお風呂に入った後で聞きに行こう、と自室でシャワーを浴びて髪を乾かして着替える。携帯で時間を確認すると、20時半前だった。まだ大丈夫だろう。コンコン、と隣の部屋のドアをノックする。
『Aです、恵くんいらっしゃいますかー』
「はい」
ドアが開き、お風呂上がりの部屋着の伏黒が出てきた。
…部屋着かわいいんやけど。
いつもの伏黒からは想像できないゆるめの上下のスウェットで、胸元にクマのワンポイントが施されている。意外すぎる。そういうの着るんだ。そんなことを考えながら、どうした？と言う伏黒に、明日近接の訓練に付き合ってほしい旨を伝える。
「分かった。じゃあ9時にグラウンドで」
『おっけい、ありがと恵』
おやすみ、と言って自分の部屋に戻ろうとした瞬間、A、と名前を呼ばれる。
『ん？』
「もう寝るか…？」
今から部屋に戻って、今日やった近接の立ち回りの確認と呪力制御の訓練をしようと思っていたところだ。だが、今日はもう何も考えずにはやく寝てしまいたい気分だった。1人になるとどうしても幼馴染が頭をよぎる。でも時刻は20時半。寝る時間にしてはまだ早い。
『ううん、まだ起きてるよ』
「少し話さないか」
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いくら(プロフ) - さらさん» さら様、コメントありがとうございます！そう仰っていただけて嬉しいです…励みになります…！更新再開のために文章を書き直しているため、終わり次第つづきのお話アップしていきますね◎ (11月21日 10時) (
レス) id: 9fd3faeaa3 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして！！このお話最高です！！今シーズン1から読ませて貰ってます！！恵くん、推しにはたまりません！！きゅんきゅんです！！続き楽しみにしてます！！更新頑張って下さいね！！ (11月21日 0時) (レス) id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - ラブカですこんにちはさん» コメントありがとうございます。正解です◎お分かりいただけて嬉しいです…！ (2022年3月3日 3時) (レス) id: 71d8b0023a (このIDを非表示/違反報告)
ラブカですこんにちは - あの映画鑑賞の映画ってもしかしてLEONですか？ (2022年2月9日 14時) (レス) @page32 id: cc346bfde8 (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - 雫様、コメントありがとうございます！オチはまだ未定です！まだまだ続く予定なので、引き続きご覧頂けたら嬉しいです◎ (2021年4月9日 15時) (レス) id: 71d8b0023a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いくら | 作成日時：2021年3月22日 11時
