虎杖悠仁の幼馴染【呪術廻戦】

弍拾伍　※ ページ29

五条の奢りで銀座でお寿司を食べた帰り道。


「美味しかったわね！」

『ほんと！あんな美味しいお寿司はじめて』

「今度は回転寿司行こうぜ！」


回らないお寿司を食べてテンションが爆上がりしてる3人に、それはよかった、と混ざる五条。4人が新幹線に乗ってくる回転寿司で盛り上がっているのを聞き流しながら、本当にこの数日色々あったなと伏黒はしみじみ感じた。2人だったはずの同級生が4人になるなんて。




『ねえ、恵』



釘崎の隣にいたはずのAに話しかけられ、少しばかり驚く。いつの間に日が沈んで、あたりはだんだんと暗くなっていた。


「花京院、」

『Aって呼んでよ』

「…いや

『さっき言ってたじゃん』


別に名前で呼ぶことに対して抵抗があるとかそういう訳じゃないのに、何故か少し躊躇ってしまう。コイツといると自分が自分でなくなるような感じがする。いつもならこんなことを悩む訳がないのに。


『悠仁も野薔薇も五条先生も名前で呼んでくれるしさ。それにそっちの方が良いな。恵も恵でいいって言ってたでしょ』


Aの言葉に気圧される。伏黒はAに勝てる気がしないということに今日気付いたばかりだった。


「分かった、A」

『ん、ありがと。やっぱその方がいい！』


そう言って笑うAは、ケーキ食べに行きましょ五条先生！！と切り替えている。


「いいね、僕たち気が合うみたいだ」

「それ乗った。美味しくて映えるやつで」

「なら回転寿司でいいじゃん！ケーキあるし！」

『それはだめ。私は美味しいケーキ屋さんのケーキが食べたいの〜』


まだ食べるのかよ、と今度こそ突っ込むと、恵も一緒に食べるんだよ！と腕を掴まれた。お寿司でお腹はいっぱいだったが、そう言われて全然嫌な気はしない。
いつか俺がコイツに勝てる日はくるのだろうか。

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※じゅじゅさんぽとは違う流れにしていますが何卒…

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