拾玖 ページ22
「君の答えも聞こう、何しに呪術高専にきた」
『私には守りたい人がいます。困ってる人を全員助けようなんて考えてません。大切な人を守るために強くなりたい。』
Aの言葉に虎杖は驚いた。
嘘だ。困ってるやつがいたら助けようとする。口ではそんなこと言ったって、目の前にしたら手を差し伸べずにはいられない。
Aがそういう人間だということは、この場の誰よりも分かっていた。
「悟、2人に寮を案内してやれ。それから諸々の警備の説明もな。
合格だ、ようこそ呪術高専へ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
無事に面談が終了したAたちは、寮についての説明を聞きながら部屋を案内してもらっていた。
「とりあえずここは好きに使っていいよ」
『広ーい！ひとり部屋はじめてだ！』
いつになくテンションの高いAに、五条は突拍子もないことを言い出した。
「そういや君ら、同室の方がいい？」
『え！いいの！？』
いやだめだろ、と虎杖はすかさず却下し、なんで！と言うAを宥めた。
「ひとり部屋はじめてなんだろ、よかったじゃん」
『そうだけどさ〜、悠仁と一緒がいい』
そう言われ、無意識にニヤける。
嬉しいよ。めっちゃ嬉しいけど、こればっかりは仕方ない。ひとりじゃないと困ることもある。だけどそうとは言えず、言葉を濁す他なかった。
「ほら、近いしいつでも会えるからな？だから…
「ま、同室とか無理なんだけどね！」
モラル的に微妙だし何かあった時に大変だからね〜と言う五条に、嘘つき！と残念そうなA。
嘘は吐いてない。いいかどうかは聞いただけだ。でもそれなら最初っから言わないでくれとは思う。
まあいっか、と荷物を置くAを横目に、五条は虎杖に耳打ちした。
「建前上こうしなきゃいけないけど、部屋に行くのは大丈夫だよ」
揶揄うようなその言葉に、虎杖は何も返すことができなかった。
「よし、悠仁の部屋行こうか！同室はダメなんだけど、隣は大丈夫だから隣にする？」
『する！』
即答してる…まあそれなら大丈夫か。
「…げ、隣かよ」
空室なんて他にいくらでもあったでしょ、と露骨に嫌そうな顔をしてきたのは伏黒恵。
「Aがね」
「……は！？」
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いくら(プロフ) - さらさん» さら様、コメントありがとうございます！そう仰っていただけて嬉しいです…励みになります…！更新再開のために文章を書き直しているため、終わり次第つづきのお話アップしていきますね◎ (11月21日 10時) (
レス) id: 9fd3faeaa3 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして！！このお話最高です！！今シーズン1から読ませて貰ってます！！恵くん、推しにはたまりません！！きゅんきゅんです！！続き楽しみにしてます！！更新頑張って下さいね！！ (11月21日 0時) (レス) id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - ラブカですこんにちはさん» コメントありがとうございます。正解です◎お分かりいただけて嬉しいです…！ (2022年3月3日 3時) (レス) id: 71d8b0023a (このIDを非表示/違反報告)
ラブカですこんにちは - あの映画鑑賞の映画ってもしかしてLEONですか？ (2022年2月9日 14時) (レス) @page32 id: cc346bfde8 (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - 雫様、コメントありがとうございます！オチはまだ未定です！まだまだ続く予定なので、引き続きご覧頂けたら嬉しいです◎ (2021年4月9日 15時) (レス) id: 71d8b0023a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いくら | 作成日時：2021年3月22日 11時
