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踏み入れた先は一面が白で、最低限のものしか置いていない。


1週間ぶりの朝ごはん。


いや、朝かどうかなんて分からないし確認しようとも思わない。


冷蔵庫にあったinゼリーを2つほど流し込む。


これが最後で、またネット注文しなくてはいけない。


やらなくてはいけないことがありすぎて困る。



お風呂には何日入っていないだろう。


特に動かないからしばらく入っていなくても匂いはないが、さすがに入ろうか。


着替えは…欲しいものもあるし外出用のものを引っ張りだそう。



あまり開かない為固くなったクローゼットの扉を引く。



大変だ。忘れていた。


数ヶ月前、姉がうちに来たのだ。



一応、引きこもっていることに理解があるのだが身だしなみに関してはこだわりがあるよう。


こっちの服の方が似合うから、と持っていた服はほとんどが廃棄され


姉の持ってきた服へ全て変更されていた。


姉自身は黒系の、所謂ビジュアル系?の服やメイクが多いのに



自分にはヒラヒラの服を勧めてくる。


組み合わせがどうとか色々言っていたがよく分からない。


考えるのもめんどくさいのでワンピースを手に取った。


その下に並べてあったサンダルとカゴバッグ、上からつば広の草で編んである名前はよく分からない帽子を手に取った。


ワンピースは胸の下で切り替わっており


上は白、下は青と紫、エメラルドグリーンで着色されている爽やかなものだ。


袖や胸元から下はヒラヒラしていて心もとないが、丈は膝下まであるので良しとしよう。


帽子の付け根部分(とでも言えばいいのだろうか)にはスカートの裾に似た色のスカーフらしきものがまきつけてあって



総合してとても上品で爽やかに見える。


自分には勿体なきさいきもするが、気ないのも申し訳ないのでそれを持って風呂場へ急いだ。

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作者名:ぽむぽむぽあろ | 作成日時:2019年8月15日 1時

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