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．
コートの上。
揺れる麦わら帽子を見つけた瞬間、
手を振る彼を見た瞬間、
思ってしまったんだ。
あぁ、かわいいなぁ…って。
すぐに罪悪感へと変わったその感情に蓋をするように視線を逸らす。
俯いたまま、そっちを見なければ、直視しなければ、いいと思った。
「わっ、！？」
「えっ、」
「っ、〜ｯ何すんの大貴！//」
「…別にぃ？ちょっと手が滑っただけです〜」
突然かかった重みに顔を上げるとうっすら頬の紅い知念。
ふ、とすぐに逸らされた視線に大ちゃんの方を見ると くい、と顎だけを動かして知念を指す。
俺のTシャツを掴む指先が少しだけ強くなって、薄ピンクに染った首筋が覗いて見えた。
結局俺はいつも自分ばっかりで、周りなんて見れてなくて、知念のことだってちゃんと考えてあげられてなくて、
「…大丈夫か？」
「…ぅん、」
最低だ、またきっと知念を傷つけた、
「…ぁの、知念、ご「だめ。」ぇ…」
「…謝ったら許さない。僕が頑張ることだから、涼介じゃ、ない。」
わかった？って俺の頬を両手で包んで、
知念の方が、よっぽどかっこいいじゃないか。
「…うんっ、」
「…へ………ぇ、え！？ちょ、涼介！？//」
「…ごめん、あと5秒」
「…ぅ、ん」
裕翔が騒ぐ声だって気にしない。
抱きしめた小さな体から伝わってくる体温の高さは走り回った後だからか、それとも、、
「…涼介 ？」
「……知念、」
不安そうに揺れるその目も、
俺の名前を紡ぐその唇も、
知念はちゃんとかわいいよ、って
俺はまだ面と向かって言葉にできない臆病者だ。
．
..hk..
最初に合ったと思った1度以外一向にこっちを向いてくれないその顔が知念を見つめてそっと笑う。愛おしそうに、そっと。
また きり、と痛むお腹にこの感情はなんだろうなんて少女漫画みたいなことを思うほどもう純粋ではないけれど、こんな感情持っていちゃいけない。はやくどこかに置いてこなくちゃいけない。
俺にはやぶがいて、アイツにだって可愛い彼がいる。
「やぶ、シュート、決めてね」
「おう、任せとけ」
やぶはかっこいい。すごくかっこいい。
荒っぽく俺の頭を撫でる優しい手のひらが好き。
俺のために頑張ってくれるやぶが好き。
大好き、なんだ。
___
もしかしたらお気づきの方もいるかもしれませんが、知念ちゃん主演の某青春ドラマが大好きでかなり影響を受けてます笑
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ぺす。(プロフ) - うめこさん» ありがとうございます(⑉• •⑉) (2023年3月16日 20時) (
レス) id: 206ade82dd (このIDを非表示/違反報告)
うめこ(プロフ) - ハァ…やっぱ甘々最高です（´-`） (2023年3月14日 12時) (レス) @page44 id: 47eba4f513 (このIDを非表示/違反報告)
や(プロフ) - 更新待ってます。 (2022年2月18日 23時) (レス) id: 5f35425ac6 (このIDを非表示/違反報告)
ぺす。(プロフ) - ボボンデスさん» ありがとうございます、そう言っていただけるととても嬉しいです！やっぱり「面白い」と思っていただけるのが書いている側としては1番嬉しいです(^^ 更新頻度は遅いですが、今後もよろしくお願い致します (2020年3月6日 4時) (レス) id: 8fc2c5dabd (このIDを非表示/違反報告)
ボボンデス - めちゃくちゃ面白いです！！私も健気な知念くんが報われてほしいな、と勝手に思っています。結末がどうであったとしても、続きを楽しみにしております。 (2020年3月3日 23時) (レス) id: c7669e2271 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺす。
| 作成日時：2017年2月2日 0時
