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お互いの名前を呼び合う声に交じるボールを蹴る子気味良い音。
「パス！」「シュート！」「行け！」
近づくにつれ大きくなるその声たちはどれもほぼ毎日のように聞いている声たちで、
今日は日差しが強いからとやぶに渡された麦わら帽子を被り直して、
汗を流して駆け回る姿は本当に楽しそうで、俺も参加したいと思うけれど危なっかしいと言われるのもわからないでもないから結局は両手に下げたバスケットで今日は我慢。
それに見ているのもやっぱり楽しいしメガホンだって持ってきた。
隣で解説してくれるやぶはいないけど、コートの中を駆け回るやぶを見ているのも好きだ。
シュートを決めてわーわーとはしゃぎ群がる姿はいつもの楽屋そのままで、
背の大きい彼が背の小さい彼に飛びついて、上を見上げたその目と、一瞬、ぶつかった気がした。
「…あれ？あー！誰かと思ったら光くんだ！」
だけど最初に声を上げたのは裕翔の方。
長い手足をめいっぱい広げてぴょこぴょこ跳ねる裕翔に手を振り返すと 降りてこいよ とやぶが手招きをするから、降りていくと「ちゃんと被ってきたな」と頭を撫でてくれる。
それが嬉しくてつい擦り寄りそうになるのを我慢して。
「ほいこれ、差し入れ。飲み物とタオルとあと軽く食べるものも一応、」
「わー！光くんお手製サンドイッチ！！」
「別にただのサンドイッチだって」
「さすが薮くんの嫁！！」
「や、めろってもぅ…」
ね？ね？って交互に俺とやぶの顔を覗き込む裕翔を押し返すけど、満更でもないのは多分隠したくても隠しきれない。
嬉しそうだね？とこれまたにやにやしながら覗き込んでくる裕翔にやぶの手のひらがぼすっとつばを荒く下げる。
多分、やぶなりの照れ隠しのつもりだろう。その顔が見れないのはちょっと残念だけど、
なお「可愛いね、その麦わら帽子！」なんて突っかかってくる裕翔を横目にちら、とやぶの方を見てみても なんだよ と返されるのがオチ。
買ってくれたのは嬉しかったけど、かわいいなんて言われなかったなー、なんて。
「…似合ってたから買ったんだろ」
「！」
「…んな見んな、」
それだけ言ってまたすぐに顔を逸らすその耳が少しだけ紅く見えるのはきっと太陽のせいじゃないって、そう思いたいんだ。
__
更新遅くてすいません…しかもまた文章力落ちた…
大学想像以上に大変で書く余裕が全くと言っていいほどないです…(；；)
今日はハルを見た帰り(；；)
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ぺす。(プロフ) - うめこさん» ありがとうございます(⑉• •⑉) (2023年3月16日 20時) (
レス) id: 206ade82dd (このIDを非表示/違反報告)
うめこ(プロフ) - ハァ…やっぱ甘々最高です（´-`） (2023年3月14日 12時) (レス) @page44 id: 47eba4f513 (このIDを非表示/違反報告)
や(プロフ) - 更新待ってます。 (2022年2月18日 23時) (レス) id: 5f35425ac6 (このIDを非表示/違反報告)
ぺす。(プロフ) - ボボンデスさん» ありがとうございます、そう言っていただけるととても嬉しいです！やっぱり「面白い」と思っていただけるのが書いている側としては1番嬉しいです(^^ 更新頻度は遅いですが、今後もよろしくお願い致します (2020年3月6日 4時) (レス) id: 8fc2c5dabd (このIDを非表示/違反報告)
ボボンデス - めちゃくちゃ面白いです！！私も健気な知念くんが報われてほしいな、と勝手に思っています。結末がどうであったとしても、続きを楽しみにしております。 (2020年3月3日 23時) (レス) id: c7669e2271 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺす。
| 作成日時：2017年2月2日 0時
