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撮影が終わって楽屋へ戻ると、意味のわからない光景が広がっていた。
さっきまで僕が圭人と座っていた場所。
そのソファに圭人に寄りかかりながら座っている涼介と、涼介に寄りかかりながら座っているゆーてぃと、ゆーてぃに寄りかかりながら座っているいのちゃん。
何をやってんだこの人たちは、と思いながら横を見ると同じような顔をしたマネージャーさんがいて、
事の経緯を聞きたい気もするけど｢気づいたら｣って言われそうだし、このグループってそういうところあるし、
悶々と考えているうちに横にいたはずの大貴は
｢なにしてんだよー！｣
とギリ1人入るか入らないかくらいの圭人の横のスペースに体をねじ込んでいって｢邪魔！狭い！出て！｣の大ブーイングだし。
｢むさ苦しい｣と笑っていた雄也も裕翔に手招きされていのちゃんの横の肘掛け部分に収まっているし。
今もまた眠っているひかと、それを大切そうに見守っている宏太は別として、
いつの間にか、僕だけが取り残されている。
圭人にそこ変わってと言いたい気がしないでもないけど、
ちょうど真ん中にいる涼介の横は当然空いていなくて、
後ろ側に回ろうか、全員の膝の上で寝そべってやろうか、どうしようかと考えていたら、
｢ちぃ、おいで｣
涼介の声が僕を呼んだ。
手招きして、ぽんぽんと膝を叩く。その動作が、叫び出したいくらいに嬉しくてたまらない。
今自分がどんな顔をしているのか、そんなのわからないけれど
吸い寄せられるように涼介の前まで足は進み、
その膝の上に収まると、優しくその両腕は僕の前で繋がれた。
｢マネさーん！写真撮ってー！｣
隣から発せられたはしゃぐ声にやれやれとマネージャーがスマホを取り出して、みんなはまた謎に最初と同じ体勢をとる。
圭人の肩に寄りかかって幸せそうに目を閉じるその顔がなんだかちょっとムッときて、お腹の前で結ばれた涼介の手に自分の手を添えると、ぴくりと反応した人差し指をつまんだ。
｢っ、｣
そうしたらそのままぎゅっと手を握られて、
なんだか、うまいこといかない。
涼介、こんなんだったっけ…？
もっと、僕ばっかりだった気がするのに、これはいい兆候…？
見上げると相変わらず圭人の肩の上で幸せそうに目を閉じる涼介がいて、やっぱりなんだかムッときて、繋がれた手を思い切り握りしめた。
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ぺす。(プロフ) - うめこさん» ありがとうございます(⑉• •⑉) (2023年3月16日 20時) (
レス) id: 206ade82dd (このIDを非表示/違反報告)
うめこ(プロフ) - ハァ…やっぱ甘々最高です（´-`） (2023年3月14日 12時) (レス) @page44 id: 47eba4f513 (このIDを非表示/違反報告)
や(プロフ) - 更新待ってます。 (2022年2月18日 23時) (レス) id: 5f35425ac6 (このIDを非表示/違反報告)
ぺす。(プロフ) - ボボンデスさん» ありがとうございます、そう言っていただけるととても嬉しいです！やっぱり「面白い」と思っていただけるのが書いている側としては1番嬉しいです(^^ 更新頻度は遅いですが、今後もよろしくお願い致します (2020年3月6日 4時) (レス) id: 8fc2c5dabd (このIDを非表示/違反報告)
ボボンデス - めちゃくちゃ面白いです！！私も健気な知念くんが報われてほしいな、と勝手に思っています。結末がどうであったとしても、続きを楽しみにしております。 (2020年3月3日 23時) (レス) id: c7669e2271 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺす。
| 作成日時：2017年2月2日 0時
