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｢おーい｣
｢ぎゃっ、｣
突然隣の長身から不細工なうめき声が聞こえて、
顔を上げると、いつの間に起きたのかまだ少し眠そうな目でケラケラ笑うひかがいた。
｢お前らぁ、なに俺ら抜きで楽しそうなことしてんだよ〜｣
｢それは寝てた光くんが悪いよ〜｣
｢ひかるぅ、苦しいんだけど〜｣
楽しそうに笑うひかは両手いっぱいにゆーてぃといのちゃんと雄也を抱え込んで、
俺を仲間外れにした罰だ、と嫌がる3人をぎゅぅぎゅぅ後ろから抱きしめている。
僕まで少し傾いたと思ったら宏太も同じように大貴と圭人と涼介を両手いっぱいに抱きしめていて、
苦しいと言いながらそれを見上げる涼介も、とても嬉しそうだった。
｢マネさーん！もう1回撮って！お願い！｣
今度はそうひかが叫んで、わかってたとでも言いたげにマネージャーはカメラのシャッターを切った。
その後すぐにグループラインに送られてきた写真は
最初に撮った1枚と、満面の笑顔で密集する9人で、
柔らかな笑みを浮かべる涼介のその視線の先が、楽屋の端で眠っているひかじゃなく、どこか不自然な笑顔の僕だとわかった時、
また、心臓が早くなるのがわかった。
シャッターが切られる直前だって、こっちなんて見ずに気持ちよさそうに目を閉じていたくせに、
……そんなの、ずるい。
聞いてない。
｢誰かの膝に乗ってる知念久しぶりに見たー！｣
｢ずるいぞ山田〜｣
｢知念俺のとこにもおいでよ〜｣
｢…うん、久しぶりに知念が座ってる｣
嬉しそう、なんて僕の都合のいい耳のせいかもしれないけれど、
嬉しそうな涼介の声。
お腹の前に回された腕が少しだけきつくなって、
肩の上に顎が乗せられた感覚がして、
瞬間、ボフンッ と音がしそうなくらい自分の顔が紅くなるのがわかった。
背中から、涼介の心臓の音が聞こえる。
涼介も、ドキドキしているのがわかる。
｢…えー！なんで2人して顔赤いの！？｣
何このかわいい生き物たち！！ と膝を叩いて笑うゆーてぃの横で、またぎゅっと手を握りこまれて頬が熱くなるのがわかる。
なんか違う。涼介が違う。今までと違う。
その手を取って、瞳を合わせて、
僕のこと好き？
と、そう聞きたいけど、喉の奥が震えてしまう。
自分の心音がうるさくて、顔が熱くて、
口を開くと泣き出しそうな、そんな予感がして、
涼介の腕を解いて、逃げるように雄也の膝の上に移った。
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ぺす。(プロフ) - うめこさん» ありがとうございます(⑉• •⑉) (2023年3月16日 20時) (
レス) id: 206ade82dd (このIDを非表示/違反報告)
うめこ(プロフ) - ハァ…やっぱ甘々最高です（´-`） (2023年3月14日 12時) (レス) @page44 id: 47eba4f513 (このIDを非表示/違反報告)
や(プロフ) - 更新待ってます。 (2022年2月18日 23時) (レス) id: 5f35425ac6 (このIDを非表示/違反報告)
ぺす。(プロフ) - ボボンデスさん» ありがとうございます、そう言っていただけるととても嬉しいです！やっぱり「面白い」と思っていただけるのが書いている側としては1番嬉しいです(^^ 更新頻度は遅いですが、今後もよろしくお願い致します (2020年3月6日 4時) (レス) id: 8fc2c5dabd (このIDを非表示/違反報告)
ボボンデス - めちゃくちゃ面白いです！！私も健気な知念くんが報われてほしいな、と勝手に思っています。結末がどうであったとしても、続きを楽しみにしております。 (2020年3月3日 23時) (レス) id: c7669e2271 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺす。
| 作成日時：2017年2月2日 0時
