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Jrの頃から、山田とは仲がいい方で、知念のことも可愛がってた。
山田も知念を可愛がってた。
だけど、山田の送る視線の熱量が、明らかに違う人が1人居た。
知念もそれに気づいてた。
知念が送る視線にも気づいてた。
全部わかってて、何も言ってこなかった。
__俺は、傍観者だった
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「俺はお前の選んだことを応援するけど、正しい選択なんて、誰にもわかんねえんだよ」
昔っから山田は不器用で、溜め込みやすくて、頼れって言っても気づいたらまた1人で溜め込んでる。
きっと山田のことだから、上手く知念を振るなんてことはできないだろうし、
だからといって、ひかへの気持ちが捨てられないまま知念と付き合うようなやつでもない。
でもそのどれも、知念を傷つけたくないという山田の願いには沿わない。
だけどひとつを選ばなきゃいけない。
それはきっと山田にとっては酷なことで
でも俺にできるのは話を聞いてやることくらいだから。
「 俺は、いつでもお前の味方だからな 」
柄にもない言葉を口にして、下がった頭をくしゃっ
と掻き混ぜれば「うるせぇ」ってすぐ振り払われる。
だけど、苦しそうだったペットボトルは力を抜かれて少しだけ楽そうだった。
「大ちゃんも早く好きなやつつくれよ…
そしたら俺もなんかできるのに…」
「そうだな、笑」
再び下がった頭は照れ隠し。
傍観者をやめた俺は、
山田の力になるって決めた。
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ぺす。(プロフ) - ことさん» ありがとうございます、頑張ります(*´-`*) (2017年1月7日 0時) (レス) id: 7cb77570db (このIDを非表示/違反報告)
こと - 山ちゃん!切ない(涙) これからも頑張ってください!! (2017年1月6日 23時) (レス) id: bdfd1bb388 (このIDを非表示/違反報告)
ぺす。(プロフ) - 曖昧実さん» ありがとうございます、これからもよろしくお願いします(*´ω`*) (2017年1月2日 12時) (レス) id: 7cb77570db (このIDを非表示/違反報告)
曖昧実(プロフ) - すごく素敵なお話です!新年からボロボロに泣いてしまいました。これからも更新頑張ってください! (2017年1月2日 12時) (レス) id: bf70034b3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぺす。 | 作成日時:2016年11月19日 21時