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問題 ページ46

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 今俺は目の前に居る神崎Aという人物にとてつもなく不信感を抱いている。理由は今日のコイツの様子がとてつもなく変だからだ。いやコイツはいつも変だが、今日は違った意味でかなり変。現に今も顔を隠すように俺にそっぽを向いて震えている。何故だ?俺…何かしたか?
 いや、今日の朝は普通だった。普通に眠そうな顔で俺は3階までタクシーをして、教室に着いたら机にダラーっと体重をのせながら「あ、化学基礎で分かんない所あったんだよね」と言っていた。いつも通りだ。

「何処が分かんねェんだァ?」
「分かんないとこ全部"水"って書いてる」
「少しは真面目に考えろや」

 そんなくだらない会話だってした。そう、これもいつも通りだ。

 ──────問題は、その後だ。

 胡蝶が教室にやって来てAは胡蝶と共に教室から出て行った。それっきり戻って来なくなり、化学基礎のワークを読み込んでいた俺も遂に痺れを切らしてアイツを探しに出た訳だ。
 そう、そこからだ。妙に俺を避け、顔も合わせず逃げるように俺から離れやがる。頑なに俺の顔を見ようとしねェ。

「オイA…今日のお前かなり変だぞ」

 俺がそう言うと彼女はギクッと肩を揺らして、顔を隠したまま小さな声で答え始めた。

「…かなり、変なのは、自覚済み、だから。明日になれば、通常運転に、なる、ので、それまでは、あの、ご勘弁を」
「カタコト過ぎんだろォ」

 マジでどうしたんだよコイツ。確実に俺の知ってるAじゃねェ。こんな女俺は知らねェぞ、オイ。なんて思いながら無理矢理彼女の顔をこっちに持ってこさせようとする俺。それを必死に抵抗するA。
 いつまでたっても抵抗を続ける彼女に俺はかなりイラッとした。そして血管を浮き立たせながらドス黒い声で「いい加減にしろォ!」と声を荒らげる。

「いつまで避けるつもりだテメェ、さっさとこっちに顔を向けろ…って、……は?」


 思わず、間抜けな声が出る。嫌でも俺の方に顔を向けようとしない彼女に腹を立てた俺は力尽くで無理矢理こっちに向かせた。男女の力の差ってやつだ。
 すると目の前に映るのは、これでもかと言うくらい顔を赤く染め上げたAの姿が。

「……」

 驚きを隠せず、俺は目を見開きながら彼女の両頬を両手で押えながら無言になる。



な ん で ?


 俺の思考はその言葉でいっぱいになった。何でAは赤面してんだ?俺にか?いや、俺が来る前からもしかしたらしてたのか?



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暴走→←赤面



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うぇすとり?ぁー(プロフ) - 前編読み終わりました!いくまさんのギャグセンス最高でした!へいたくしーが前編の最後のシーンでは言えなくなってしまう甘酸っぱい展開最高でしたっ! (2021年10月13日 22時) (レス) @page50 id: 9275faa17d (このIDを非表示/違反報告)
最高 - これはッ!!!絶対にもッッッッと伸びるべきです(迫真)本当に面白いです可愛いです最高です (2021年3月18日 16時) (レス) id: f0ef8aefa1 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - ルナさん» コメントありがとうございます。最初、田中くんの漫画を読んでこんなヒロインを書きたいなと思い執筆させて頂きました。お気付きになられたとは笑これからの展開はオリジナルが多いのでお時間あれば続編も是非ご覧になって下さいね! (2021年2月27日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - yuenさん» コメントありがとうございます。作品を好きと言って下さり嬉しい限りです……!続編もよろしくお願いいたします! (2021年2月27日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 田中くんはいつもけだるげだ!! (2021年2月27日 14時) (レス) id: 72ff3a10a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いくま | 作者ホームページ:http  
作成日時:2021年2月15日 17時

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