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即答 ページ31

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「いや、あの、ちょっとだけ有名じゃん。あの鬼兵隊に一番近い部下的な立ち位置のグループでさ…」
「いや知らねっす。そんな下っ端立ち位置攘夷グループなんて全然、」
「いや下っ端じゃねェよ!?いや確かにこき使われる事は多いかもしれないけど決して下っ端じゃないからね!?」
「必死か」

 過激派攘夷グループ、"傀儡(かいらい)党"。鬼兵隊に一番近い下っ端グループで有名。あの高杉晋助が長く近くに置いているグループだ。やり方は桂達と違って残酷極まりなく恐れられている。そんなグループにまんまと捕まってしまった私だが勿論助けはなし。
 手も自由にさせて貰えず見た所この党の(おさ)である目の前の男以外にもこのグループに所属しているであろう男達が何人か姿を消してこの汚く古びた倉庫に息を潜めていた。なんとなくだが気配で数えると恐らく10人と少し。
  1人で一丁前に片付けられる人数ではない事はないが現役引退してから早10年。確実に衰えているしそもそもコイツらとサシで戦うつもりなんてそうそうない。金で片付けられるのならさっさと財布だけ渡して逃がして貰いたいくらいだ。勘弁してくれよほんとに。

「いやほんと300円あげるんで解放してくださいよ」
「いや300円でなんとかなると思ってんのかこの女」
「ヤクルコ奢りますから」
「バカにしてんの?」

 分かってはいたがやはりこの取引では通用しなかった。この男達の要件を聞いたら解放してくれるだろうがそもそもその要件をどうしても聞き入れたく無かった。いやまだ内容はこの男の口から聞いていないがなんとなく察しがつく。ふと、嫌な予感がした。周りの隠れていた男達がぞろぞろと私の前に現れ始めたのだ。

「おや、驚かないのかい。流石は黒鬼、既に察知していたのかい」
「さっさと要件を言いやがれこのヤロー」

 私がそうあからさまに挑発した様な言葉を吐いた瞬間自分の右頬に鋭い激痛が走った。殴られたのだ。久しぶりに来るこの感覚。なんだかもう嫌になりそうだった。黙ったまま私は男を睨み付け眼光を飛ばす。すると男はギョッとしながらもすぐに元の気味の悪い表情に戻り笑い出した。

「天下の黒鬼様も(すた)れたなァ。いいか、俺達傀儡(かいらい)党の目的はただひとつ、黒鬼を鬼兵隊にもっていく事だ」
「…は?」

 耳を疑った。しかしそれと同時にその言葉の裏に映る1人の男の存在が脳裏にチラついたのだ。

「…高杉」

 ───あの危険な男の存在に。

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いくま(プロフ) - ふぉい!さん» 選ばれたのは綾〇ですよ((ニコッ (2018年7月24日 8時) (レス) id: 8c955fc7fb (このIDを非表示/違反報告)
ふぉい! - 選ばれたのは綾鷹wwww (2018年7月2日 19時) (レス) id: 1633712eeb (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - マピトさん» コメントありがとうございます。一番だなんてとんでもないです。。。私もずっと土方さん推しなのでマピトさんの小説読んできます! (2018年4月5日 14時) (レス) id: 8c955fc7fb (このIDを非表示/違反報告)
マピト - 今まで見てきた小説の中でこの小説が一番良いなと思いました。 私も土方オチの小説を書いているので見習いたいと思います! (2018年4月5日 11時) (レス) id: 9353c4256d (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - ユラさん» コメントありがとうございます。瞬時に思って頂き光栄です、笑しかし文才が皆無なのでこらから無茶苦茶展開になると思いますが、これからもよろしくお願い致します。 (2018年4月4日 12時) (レス) id: 8c955fc7fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いくま | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年4月2日 20時

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