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万事屋 ページ14

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 いよいよ始まった見合い。テーブルを挟んで向こう側に座るハゲた男が見合い相手の父親、鮴谷(ごりや)真三(しんぞう)。近藤さんに対して鼻につく程ペコペコ頭を下げ、どうにも媚び売りが目的としか思えない。俺はあえて失礼な態度を取りその男の様子を伺おうとしたが何故か隣に座る橋本Aと言う女に睨まれて思わず口をつぐんだ。
 部外者の癖に勝手に口出ししやがって、と思い思わず小さく舌打ちをかます。これでは俺が不貞腐れているみたいだ。そんなこんなでいよいよ娘の登場かと思いきや、俺達3人は目の前の光景に口をあんぐり開けて目を見開いたまま震えていた。

「何でテメェらが此処に居るんだァァァァ!!!」

 俺と近藤さんは口を揃えて大声で叫び、隣に座る女はポカンとした表情のまま俺と万事屋の顔を交互に見渡していた。首が忙しそうだ。
 何故こんなに俺達が驚いているのか。そんなの言わずと知れた事であろう。そう、あの腐れ天然パーマ率いる万事屋一家が来やがったのだ。何が言いたいのか分かるだろう。この見合い、絶対俺達の思惑通りに進む訳がない。
 何も言えずただ黙っていると、目の前に居た俺が今一番会いたくない銀髪野郎がドカドカと効果音を立てて俺達の方へ近づいてきた。表情なんざ見たくもない。俺はすぐ視線を逸らした。

「あれェ、何で大串君がいるのよ。え、もしかしてゴリ子のお見合い相手って大串君?良かったじゃねェかゴリ子。上司がゴリラだからゴリラの扱いにゃ慣れて
るだろ。メスもオスもそこまで変わんねェよウホ」
「いやゴリラじゃないからね!?と言うか語尾にウホ付けないでくれない!?」

 近藤さんのツッコミも頭に入らねェくらい頭に直接殴られたような衝撃が走った。隣にいる女も何が何だか状況を理解していないようだ。無理もない、俺ですら全く理解出来ていないのだから。

「つー理由(ワケ)で、俺らも仕事で此処に来たんだよ。金貰っちまったモンだから何が何でもゴリ子を大串君とくっつけせにゃならんの。こっちにも都合があんの」

 腐れ天パ野郎がが鼻クソをほじりながら事の話を勝手に進め始めた。俺は停止した思考を何とか起こして反論の意を図ろうとしたがその言葉はまたしても塞がれる。

「つか大串君の隣にいるその女見た事ねェんだけどって、…え?」

 万事屋の視線は俺から隣の女に移り、ソイツに向かって話しかけたが万事屋の表情は一変。

「…A?」

 ────女の名を、呼んだのだ。

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いくま(プロフ) - ふぉい!さん» 選ばれたのは綾〇ですよ((ニコッ (2018年7月24日 8時) (レス) id: 8c955fc7fb (このIDを非表示/違反報告)
ふぉい! - 選ばれたのは綾鷹wwww (2018年7月2日 19時) (レス) id: 1633712eeb (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - マピトさん» コメントありがとうございます。一番だなんてとんでもないです。。。私もずっと土方さん推しなのでマピトさんの小説読んできます! (2018年4月5日 14時) (レス) id: 8c955fc7fb (このIDを非表示/違反報告)
マピト - 今まで見てきた小説の中でこの小説が一番良いなと思いました。 私も土方オチの小説を書いているので見習いたいと思います! (2018年4月5日 11時) (レス) id: 9353c4256d (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - ユラさん» コメントありがとうございます。瞬時に思って頂き光栄です、笑しかし文才が皆無なのでこらから無茶苦茶展開になると思いますが、これからもよろしくお願い致します。 (2018年4月4日 12時) (レス) id: 8c955fc7fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いくま | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年4月2日 20時

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