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「えー、本日はお日柄も良く見合いには絶好の日和で嬉しゅうございます」

 車で料亭に連れて来られた私は土方さんや近藤さんの背後に隠れながらコソコソと中に入り、相手の父親らしきハゲたおっさんの目の前に近藤さん、土方さん、私と言う順番で座り込んだ。その男性は近藤さんに向かって頭を深々と下げてご丁寧に挨拶をする。
 それにつられた近藤さんも「いえいえ!本日は宜しくお願いします!」と笑いながら頭を下げる。ゴリラでも礼儀は知ってるんだなと我ながら失礼過ぎる事を私は考えていた。 一方隣に座る土方さんはやる気がないのか媚びる必要性も感じていないのか大きな溜息をあからさまについてギロッと睨みつけたのだ。

「さっさと終わらせたいんではやくしてくれねェか」

 態度が激変しているのは気のせいだと信じたいがどうにもこの急変ぶりに相手側はもちろん私や近藤さんも目を見開いて冷や汗をかいた。確かにやる気はないとは最初から言っていたが流石に失礼すぎやしないか。相手の父親も驚きを隠せていないぞ。少し可哀想に見えてきた。
 近藤さんが場の雰囲気を変えようと辺りをキョロキョロと見渡して「そういえば娘さんはまだきていらっしゃらないのかな?」と相手の父親にそう聞いていた。

「娘は支度に手間取ってまして、もう少ししたら来ると思います」
「時間も守れねェ女なのかよ」
「土方さん!!」

 流石の私も彼の不適切な対応に睨みながら名前を呼んだ。土方さんは私の方をチラッと見ると聞こえるか聞こえないか分からないほどの小さな舌打ちをかました後、「…分ァったよ」と呟いた。中学生みたいな不貞腐れ方だなこの男は。すると急に襖が開き、やっと娘さんの登場かと思いきや人影が4つもある事に気が付き私達3人は頭に?マークを浮かべた。

「えーまぢイケメンなんですけどぉ。麻美子まぢ嬉しいんですけどぉ」
「うるせェよゴリ子ウホウホ騒ぐな。神楽ァ!ちょっとアレ貸せ!」
「分かってるアル。ほれ、バナナ」
「神楽ちゃん!餌付けしちゃダメだから!」
「ってか!てめぇらまぢうぜぇんですけどぉ!!!」

 近藤さんの妹かなと疑う程ゴリラとよく似た派手な着物を見に纏った若い女性と、その女性の隣で鼻くそをほじる銀髪の男性とバナナを片手に持つ可愛い少女と暴れるゴリラを押さえつける眼鏡の少年。

「…」
「何でテメェらが此処に居るんだァァァァ!!!!」

 そして土方さんと近藤さんの叫び声が部屋全体に響き渡ったのだった。

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いくま(プロフ) - ふぉい!さん» 選ばれたのは綾〇ですよ((ニコッ (2018年7月24日 8時) (レス) id: 8c955fc7fb (このIDを非表示/違反報告)
ふぉい! - 選ばれたのは綾鷹wwww (2018年7月2日 19時) (レス) id: 1633712eeb (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - マピトさん» コメントありがとうございます。一番だなんてとんでもないです。。。私もずっと土方さん推しなのでマピトさんの小説読んできます! (2018年4月5日 14時) (レス) id: 8c955fc7fb (このIDを非表示/違反報告)
マピト - 今まで見てきた小説の中でこの小説が一番良いなと思いました。 私も土方オチの小説を書いているので見習いたいと思います! (2018年4月5日 11時) (レス) id: 9353c4256d (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - ユラさん» コメントありがとうございます。瞬時に思って頂き光栄です、笑しかし文才が皆無なのでこらから無茶苦茶展開になると思いますが、これからもよろしくお願い致します。 (2018年4月4日 12時) (レス) id: 8c955fc7fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いくま | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年4月2日 20時

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