70 ページ20
「..なんでよぉ〜..」
のぶちゃんに作戦を聞くと
__私が里見先生を連れ戻してくるから、あんたはクラスのことよろしくね。
と。
__主役は2人もいらないでしょ!!
とウェディングドレスのカタログ片手に怒られた。
田中「もうすぐ里見先生が来るそうです」
田中先生の言葉に机の下で握りしめていた手が緩む。
川崎「どうしたの?」
田中「俺もちょっと分からないんだよね〜..」
なんで?という視線が田中先生から向けられた時、萌ちゃんが教室に入ってきた。
田中「さ、里見先生、それは..」
東条「なんでウェディングドレス?
え、のぶおも!?」
真っ白なウェディングドレス姿の萌ちゃんとのぶちゃん。
「やっぱり着てるじゃん」
原田「お似合いでしょ?
はい、今から里見先生の授業参観を始めます」
姫路「え、なんで?
..誰?」
里見「父です」
「あの人が..」
萌ちゃんに無理やり結婚させようとした人..
里見「..A睨まないの」
いつの間にか睨んでいたようで、萌ちゃんに怒られた。
教壇に立つウェディング姿の萌ちゃんは本当に綺麗。
里見「それでは授業を始めます。
今日は世界史の授業ではありません。私の授業です。
私の両親は私が生まれたことが唯一の幸せで、絶対に幸せになって欲しいと願って、今まで色々尽くしてくれました。
私のために幸せを用意してくれたんです。
2人が用意してくれた幸せを辿ると、いつも嬉しそうなんです。
それを見ると私も嬉しい。だから、2人を安心させることが私にとっても幸せだし、辿ることも実際そこそこに幸せでした。
でも、ある時から用意された幸せが、だんだん私にとって幸せじゃなくなってきたんです。
まぁそもそも別の人だし、幸せの基準も違う、だからこれがいい、あれがいいと聞いても、幸せとは関係がなくなっていて、そのうちに芽生えた気持ちは"まぁいいや"でした。
諦めていれば2人は喜んだ顔をする。
自分の手で幸せにしたい親と、親のために幸せになりたい子供。
私はどちらも悪くないと思います。
でも少し..幸せになるために、するために、夢中になりすぎたかな、と反省しています。
今回のことはただ少し、お互い優しすぎただけなんだなって思います。」
1779人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「道枝駿佑」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆっぴー - 兄貴の名前が気になります。アンケートか固定の名前があるか知りたいです。 (2021年11月9日 21時) (レス) @page8 id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
おりん(プロフ) - この作品大好きで続きが楽しみです(T_T)お忙しいとは思いますが、更新楽しみにしております(T_T) (2019年11月16日 18時) (レス) id: 8d54446ea7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぽかぽか笑顔 | 作成日時:2019年7月16日 14時