片想い少女。【俺スカ】 (ページ14)

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休み時間、中庭で結衣達と話してるとなんだか周りが騒がしくなった。

皆して上を指している。

「..どしたんだろ」

同じように上を見ると屋上に男子生徒が立っていた。

..なんだか落ちるギリギリの所を。

あのマスク..

「優馬?」

若林「..原田先生を..原田先生を辞めさせろ!!」

大勢でやってきた先生達の中にいるのぶちゃんを皆が見る。

ポケットからマスクを投げ捨てる優馬。

若林「原田先生に..マスクを取られそうになった!」

堀江「マスクのことだけであんなことする!?」

川崎「いつもマスクしてて何考えてるかわからな気だったじゃん?」

きもい、と言いたげな二人の表情。

優馬はそんな子じゃないのに..

「ねぇ、あんた達でしょ」

にやにやとした表情でそんな状況を眺めてる東条達。

明智「俺達はただ賭けをしてるだけだよ」

「また賭け..?」

東条「原田を誰が辞めさせれるか、っていう賭け」

「そんなのに優馬を巻き込まないでよ」

東条「なんだよそれ..お前あいつのこと好きなの?」

「意味わかんない..それ今関係ないじゃん」

東条「関係ねぇってはぐらかすって事は好きって事かよ」

駒井「え、なに、なんの喧嘩だよ笑」

東条「どうなんだよ」

きゅって唇をかんで東条を睨むと、東条はただじっと見つめてくる。

「..まーくんの馬鹿」

足元を見つめて必死の抵抗。

滲む視界がバレないように逃げようとした時、名前を呼ばれた。

明智「お前もやる?この賭け」

明智くんが言う賭け、は

のぶちゃんを辞めさせる賭けじゃなさそう。

「..負けないよ、明智くんなんかに」

明智「どーだろうな」

口元だけ笑う明智くんは、やっぱり怖い。