284 電話の向こうの愛しい声 ページ34
『ひっ….う、っく……』
泣き過ぎて言葉がうまく出てこない。
けど…言いたい。
『…み、んな……っ、大っ好き…っ！』
勇人「わーってるって笑
俺もA好きだっつったろ？」
背中をポンポン優しく叩かれながらそう言われて
余計に涙腺が緩む。
『ゔ…んっ！』
その日は…
皆でリビングに布団を敷いて一緒に寝た。
なんか…
赤葦との事がこんなにアッサリ認めてもらえたのが嬉しくて…
早く会いたいって思った。
これからは…
自分の幸せをちゃんと考えていいんだ。
赤葦と付き合って…その後の事も…
考える事ができるんだ。
なんて考えてたら眠れるはずもなくて
二階の自分の部屋からベランダに出て
今日追加した大好きな人に電話をかけていた。
赤葦「もしもし？」
低くて落ち着いた大好きな声。
『こんな時間にごめん。…なんか声聞きたくなった…だけ』
自分で言っといて恥ずかしくなった。
赤葦「…はぁ」
溜息が聞こえて少し戸惑う。
やっぱ迷惑だったかなって。
『ごめん眠いよね、また掛け直すわ』
赤葦「切んないで。違うから…」
『あ、そ…う？』
じゃあ何で溜息？
って思ってたら先にあっちから言われた。
赤葦「…Aが急に可愛い事言うから照れただけ」
『ふー……ん？……可愛い事？』
赤葦「もういいよ気にしないで笑
ってか…ケジメつけられたの？」
『…うん。ちゃんと赤葦との事…認めてもらえた
赤葦のケジメってやつはどうなったの？』
赤葦「何それめっちゃ嬉しいんだけど笑
俺の方は…まだもう少し先かな。でも大丈夫。
今度はAが待つ番だね笑」
『ウチは大丈夫だからちゃんとケジメ…ってやつつけてきてよ笑
それまで…待ってるからさ笑』
赤葦が言うケジメがどんなものなのかは分からない
でも待つのは大丈夫。
今まで赤葦が待った時間に比べればなんて事ない。
だから…
赤葦がこれからしようとしているケジメの事は
何も知らずに…
気付いたら全て赤葦が解決してくれてた。
その事を知るのは
もう少し先のお話。
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らっかせい - 泣きました… (2021年7月21日 19時) (
レス) id: ac50ef14ea (このIDを非表示/違反報告)
夏希 - 話だと思いました！〈途切れてすみません〉精神の病気って一番怖いのではないかと思いました。主人公のように、自分が。自分が誰かを助ける。そういう考えで生きたいと思いました！感動をありがとうございました！ (2018年3月31日 17時) (レス) id: af72519e86 (このIDを非表示/違反報告)
夏希 - 一気に全部読みました！最後もう感動でした！というか読むの二回目ですけど(笑)正直、出てくる登場人物がうだうだしすぎてモヤモヤしていましたし、なんでそうなるかなーと思ったりしてましたけど。でも、やっぱり全部を通してすっごいい (2018年3月31日 17時) (レス) id: af72519e86 (このIDを非表示/違反報告)
*posu*polejump(プロフ) - なかなか読むことが出来なく、今読み終わりました。 やばい涙で画面が見えない！最高でした！ (2018年1月25日 13時) (レス) id: 43ac6ebefc (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - イッキ読みしました！！！とても話に引き込まれて、すごく心にスッと入ってきて感動しました！！ (2017年10月29日 5時) (レス) id: b28bc73f98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らん | 作成日時：2017年8月30日 22時
