282 皆の幸せ ページ32
まさみ「…それで話ってなあに？」
リビングのソファーに座ってウチの話に耳を傾ける4人。
少し深呼吸してから…
聞きたかった事を聞いた。
『…皆は今…幸せ？』
シーンとした空間に
少し心地悪さを感じるけどそれは我慢。
耳が聞こえない間は毎日そうだったんだから大丈夫
下を向いて皆の答えを待ってると
膝の上で硬く握り締めていた手の上に
優しく誰かの手が置かれた。
『…まさみさん…』
ウチの手を包み込んでくれてたのはまさみさんだった。
まさみ「ええ、とても幸せよ？Aちゃんのおかげでね！笑」
『…皆…は？』
ゆかり「ゆかりも幸せ！毎日ノアと学校行くのも、お友達に会うのも楽しい！」
ノア「僕も幸せ〜！！」
『…そっか…！』
隣に座ってる勇人の顔を見ずに、皆の気持ちを知って自然と笑顔が溢れる。
分かってる。
勇人の気持ちは一筋縄じゃ聞き出せない事。
でもウチだって今回ばかりは強気でいくよ。
赤葦との…約束だからね。
『…勇人は幸せ？』
勇人「…幸せ…って言ったらお前はどうすんの？」
きた…
勇人の探るような目。
『勇人は絶対そう言うと思ってたけど
探り合いはもう嫌だから最初に言うね』
勇人の目が大きく見開かれる。
…今までなら言わなかったもんねこんな事…笑
でも言わせてもらうよ。
『ウチ、皆を幸せにできてるか不安でした。
でも今幸せだって聞けて…自分の気持ちに踏ん切りがついた』
まさみ「…踏ん切り？」
『はい』
ゆかりちゃんとノアは分からないみたいで
大人達の話をぼーっと聞いてる。
まさみ「…じゃあそのお話を聞く前に私も少し話していいかしら？」
『…何ですか？』
まさみ「…私…とゆうか皆思ってたと思うんだけど、不安だったの」
『不安？』
不安にさせる要素なんて無かったはずだ…
ドクドクと心臓が痛痒くなる。
まさみ「…Aちゃんお陰でここまで来られたし、幸せになることもできた。…だけど…
Aちゃんは自分の幸せを…切り捨ててしまっているんじゃないかって」
『そんな事無いです！ウチは皆が幸せになれることが一番嬉しいだけで…っ！』
まさみ「分かってるわもちろん！Aちゃんは優しいもの！笑
ただね…？Aちゃんを幸せにできるのは私達以外にもいるんじゃない？」
『…そんなのいるわけ…』
勇人「いるだろ」
…ゆうと…？
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らっかせい - 泣きました… (2021年7月21日 19時) (
レス) id: ac50ef14ea (このIDを非表示/違反報告)
夏希 - 話だと思いました！〈途切れてすみません〉精神の病気って一番怖いのではないかと思いました。主人公のように、自分が。自分が誰かを助ける。そういう考えで生きたいと思いました！感動をありがとうございました！ (2018年3月31日 17時) (レス) id: af72519e86 (このIDを非表示/違反報告)
夏希 - 一気に全部読みました！最後もう感動でした！というか読むの二回目ですけど(笑)正直、出てくる登場人物がうだうだしすぎてモヤモヤしていましたし、なんでそうなるかなーと思ったりしてましたけど。でも、やっぱり全部を通してすっごいい (2018年3月31日 17時) (レス) id: af72519e86 (このIDを非表示/違反報告)
*posu*polejump(プロフ) - なかなか読むことが出来なく、今読み終わりました。 やばい涙で画面が見えない！最高でした！ (2018年1月25日 13時) (レス) id: 43ac6ebefc (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - イッキ読みしました！！！とても話に引き込まれて、すごく心にスッと入ってきて感動しました！！ (2017年10月29日 5時) (レス) id: b28bc73f98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らん | 作成日時：2017年8月30日 22時
