親 し き 仲 に も 礼 義 あ り 5

245 後悔するなら ページ45

女子「…後悔……しますよね…やっぱり」





『私は後悔しました。
どうしてあの時あんな事を言ってしまったんだろう…どうしてもっとちゃんと話合わなかったんだろう…って』




女子「……後悔するって分かってました……

でも……それでも怒りの方が勝ってしまって…
結局今は音信不通の状態なんです…

もう…取り返しがつかないですよね…笑」





そんな事ないよ。




まだ貴女はそこまでいってない。





ウチみたいに本当の取り返しがつかないところまできてるわけじゃないんだ。





…だからきっと大丈夫



『まだ間に合います！先ずは女の子と話してみたらどうですか？』





女子「…あいつと話す事なんか何もないです。

話すとしたら彼氏の方じゃないんですか？」





この子も…ウチと同じでプライドが高いんだろうな



ウチも今ならミカとちゃんと話したいって思えるけど、あの時のままなら話したくなかったから…





でもそれは正しい事じゃないよね。




今なら分かるからこう思える。





ミカはウチを親友だって言ってくれてた。
その気持ちをウチはずっと払いのけてたんだ。




…相手の気持ちなんて全く考えずに。





『…今はそう思うかもしれません。
でも相手の気持ちになって考えてみてください。

自分が親友だと思ってるのに、相手は自分を嫌っていた。…それはとても辛い事じゃないですか？』




親友だと思ってない


それならどうして言ってあげないんだろう？

言わない間相手はずっと親友だと思ってるのに。






それはとても残酷な事だ。




女子「……確かに私もそんな事されたら嫌です…

でも私はそれで相手の悪い所まで全て受け入れられるようなできた人間じゃないんです」



それは誰だってそうだよ。




『我慢するというのは違うと思います。

相手の悪い所はちゃんと言ってあげるんです。
それでも治らなければ体当たりで気づかせてあげるしかないと思います。…あくまでこれは最終手段ですけどね』




女子「…私が……あの子の事を受け入れたら

彼を好きだって事も受け入れるって事ですよね？」




『…そうなりますね。
でも貴女がそこで彼女の気持ちに負けてしまうのであれば、後悔するのは変わらないと思います。

貴女が彼を本気で好きならば…彼女にもそれを伝えてみてはどうですか？』




女子「…伝える？」





『…はい。
好きなのは分かったけど、私も好きだから…
って伝えるんです』






そう、伝えるんだ。

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