親 し き 仲 に も 礼 義 あ り

4 事情聴取 ページ4

A窓。

赤葦にそう送って、部屋の窓を開ける。
目の前の部屋が赤葦の部屋だから、いちいち家に行くのがめんどい時とかここに来る。

赤葦「なに？」

…こいつ、ウチが下着姿でいてもなんも言ってこなくなったな。

とまぁそんな事より本題だ。

『葉月ミカって知ってる？』

赤葦「あぁ、ミカ？俺の隣の席だよ。A知ってるんだ」

おいおいおい。お前まで名前呼びかよ。
だがここで怒ると色々聞き出せねーから…

『へぇ〜、ミカって子可愛くて有名ジャーン、どんな子？』

嫌いって言え
嫌いって言え

赤葦「ん〜…何かAみたいで俺は結構好きだよ。面白いし」

…オーマイガー。

『そっかそっか〜！好きなのか〜！赤葦君は惚れやすいんだね〜！だがウチは別れねーからな。ちゃんとした理由があるまで！』

赤葦の返事を聞かずに窓を閉めて、ついでにカーテンも閉めてやったぜ。ざまぁみろ。

翌日、ウチの機嫌がマックス悪かったのは言うまでもない。そのせいでヤバいあだ名までつけられた。

ハナ「何か今日のAごりらみたい笑

あ！じゃあごりちゃんにしよ！笑」

ごりちゃんにしよ！じゃねーよ笑

でもま、ハナ達といると通常運転に戻る。
そゆとこいいよね〜笑

『いよっしゃー！ごりちゃん今日の体育ぶっちぎっていきまーす！』

ヒメ「やったれ〜！」

エリ「んじゃ私動画撮ってSNSあげよ〜っと」

そんで6時間目の体育。
エリがあげた動画は視聴数半端なくて、地域に5組のゴリラって知れ渡った。

地元で仲良かった男子とかからは、メールで散々弄られたけどまぁ気にしない。楽しいから。

それから学校が終わって、バイトに行く。
バイトは居酒屋だからおっさんとかに媚び売ればめっちゃおひねりもらえる♡
女ってこーゆー時いいよね〜笑

バイト終わって家に着く頃には2時回ってた。
『たでーまー…』

母「おかえりー、風呂入ってさっさと寝なよー」

『あーい』

ウチの家は基本自由。お父さんも仕事で週に一回しか帰ってこねーし、ウチの帰りが遅くても警察に捕まんなきゃなにしてもいーよって言ってくれる。だからこんなガサツになったんだろーね笑

そんな2人が好きだけど笑

適当に風呂入って化粧とかを落とす。
髪も乾かすのめんどいしもう寝よーっと。

そう思って、いつもの格好で部屋に行くと、窓が開いてた。

『…お前こんな時間に何してんの？』

赤葦「…てか何でお前はこんな帰ってくんの遅いの？」

あ、赤葦にバイトの事言ってなかった。

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