83 顔越しに見た天井 ページ33
『ねぇあきら……本当にこのまま私の家に居るの？』
あきらと遊び疲れて寝てしまったモモに毛布をかけながら私の問いに答える。
国見「うん。……ダメ？」
『ダメに決まってるでしょ？合宿中だけ家に泊まるのは100歩譲って良しとしたって…夏休みどんだけ長いと思ってるの？』
少しキツイ口調でそう言うと
ムスッとした顔で私の座ってるソファの隣に来た英
国見「…なんで？俺はA姉ちゃんに会いたかったから来ただけじゃん。
A姉ちゃんは俺に会いたくなかったの？」
会いたくないわけじゃない。
…だからと言って会いたいとも言えない。
『…私は英の今後を考えて会わない方がいいと思ってるだけ』
国見「じゃあ…俺の為を思うならもう二度と会わないなんて言わないで」
眠そうな目から一転して、真剣に見開かれた目。
その瞳の中には私しか写っていない。
初めて見た英のその顔に…
自然と頷くことしかできなかった。
『わ、かった……』
国見「…ならいーよ笑
あ、そうだ…俺A姉ちゃんの部屋で寝ていい？」
『はい？』
当たり前みたいにサラッとそんな事を言った英。
聞き間違いだと思ってもう一度聞くと
国見「だーかーらー、A姉ちゃんと一緒に寝てもいいかって聞いてんの」
…え、なんで？
そこは普通モモと寝たいとか言わない？
『い、いやいやモモと寝なよ！
モモ英のこと大好きなんだしさ！』
国見「え〜……俺もモモは好きだけど……
A姉ちゃんと久しぶりに寝たい」
『いや待って何年前の話してんの？
この歳で一緒に寝るとか絶対無理でしょ』
いくら従兄弟で信頼してるからって…
そんなの恥ずかし過ぎて無理
国見「…寝たらそんなのどうでも良くない？」
『……良くない。それにさ、私達従兄弟だけど異性なんだよ？』
私の言葉に目を丸くして驚く英。
…驚く事言った覚えないけど…
国見「…A姉ちゃん、俺の事異性として見てくれてたの？」
…え、そこ？
『いや見るでしょ。
モモだってまだ小さいけど女の子扱いしてあげないと可哀想だな…って思うし…』
国見「…そうゆう意味かよ…
俺もそんな感じで見られてるってわけ？」
急に笑顔が消えた英に戸惑いつつも正直に思ってる事を言った。
『…だって英は弟みたいなもんだし』
国見「……こうされても…？」
そう言う英の言葉を理解する暇もなく
私の上には何故か英の顔と天井が見えた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 218人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らん(プロフ) - 紗綾さん» 紗綾さん！まだ読み続けていただけてるだけでも嬉しいのに…本当ありがとうございます！（；＿；）紗綾さんの為にも出来る範囲でガンガン更新させてもらいます！(≧∀≦) (2018年7月2日 10時) (
レス) id: 733e0e4959 (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - 茉優さん» 大変長らくお待たせしてしまってすいません(T ^ T)ですがやっと小説書けるような環境が整いましたので、仕事の隙を見て書き溜めていた分ガンガン更新しますね！！(^ ^) (2018年7月2日 10時) (レス) id: 733e0e4959 (このIDを非表示/違反報告)
紗綾(プロフ) - らんさんの小説がウラツクの中で1番好きです！！いつも応援しています！体調に気を付けて頑張ってください！ (2018年7月2日 7時) (レス) id: d1babcc912 (このIDを非表示/違反報告)
茉優(プロフ) - お久しぶりです！！！また、らんさんの小説読めて本当に嬉しいです！！！ (2018年7月2日 6時) (レス) id: 0df41439fc (このIDを非表示/違反報告)
chika(プロフ) - めっちゃいいですね！更新楽しみにしてます！！！ (2018年2月12日 7時) (レス) id: f969a44ae3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：らん | 作成日時：2017年9月22日 8時
