76 急に出た良い子ちゃん ページ26
赤葦「後…先輩これ着てください」
『…なんで？』
赤葦君に渡されたのはシンプルな黒いパーカー。
それを受け取ったまま赤葦君を見つめていると
赤葦「…だって先輩…Tシャツボロボロになりそうですし…笑
折角先輩と交換できたのに明日着れなくなったら俺恥ずかしいやつじゃないですか笑」
私の好きなあの顔で笑いながら
優しい声でそう言う彼。
『ごめんね…私も本当はこんなになる予定じゃなかったはずなんだけど…さ笑
でもありがたく借ります。ありがとう赤葦君 笑』
赤葦君の匂いがするパーカーをギュと抱きしめながらそうお礼を言った。
赤葦「…どういたしまして笑」
そんな話をしながらグラウンドに戻っていると
異様な程に視線を感じた。
赤葦「…なんか俺達めっちゃ見られてますね」
『…だよね…』
女子だけじゃなく…
他学年の男子までグラウンドに戻ってきた私たちを見ている。
美織「…あ！Aさん怪我大丈夫でしたか！？」
私に気付いてそう言いながら小走りで来る美織ちゃん。
そして…
私の肩にかけられているパーカーに気付いた途端
心配そうな表情から一転して影の落ちる顔。
美織「……Aさん…そのパーカー…」
『…うん、ごめん』
何も知らなかった彼女に意地悪したい訳じゃなかった私は、無意識にそう謝っていた。
赤葦「俺が頼んで着てもらったんだけど。
…それに何か不満でもあった？」
赤葦君の少しトゲがある言い方にドキッとした。
…何でそうゆう言い方するの？…って。
美織ちゃんは貴方の幼馴染でしょ？
例え私に何かしたとしても…赤葦君には関係ないんじゃない？
私の善意がそう考える反面
【あの子の事嫌いになったんじゃない？やったね】
真っ黒に汚れた嫉妬の花が顔を出す。
そんな気持ちを持ちながら美織ちゃんの言葉を待った。
美織「…私全部友達から聞きました。
でもあの子達は私の為を思って怪我をさせてしまったんです！
だからAさん…本当にすいませんでした」
私のせいで…なんて小さな声で呟くあの子。
皆が見ているこの場でどうすれば意地悪な返事をできるんだろう。
そう考えても良い考えはもちろん浮かばなくて
美織ちゃんは更に驚く事を言ってのけた。
美織「だから私のせいで汚してしまったAさんのTシャツ…私に洗濯して返させて下さい！」
急に…どういうつもりなの？
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らん(プロフ) - 紗綾さん» 紗綾さん！まだ読み続けていただけてるだけでも嬉しいのに…本当ありがとうございます！（；＿；）紗綾さんの為にも出来る範囲でガンガン更新させてもらいます！(≧∀≦) (2018年7月2日 10時) (
レス) id: 733e0e4959 (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - 茉優さん» 大変長らくお待たせしてしまってすいません(T ^ T)ですがやっと小説書けるような環境が整いましたので、仕事の隙を見て書き溜めていた分ガンガン更新しますね！！(^ ^) (2018年7月2日 10時) (レス) id: 733e0e4959 (このIDを非表示/違反報告)
紗綾(プロフ) - らんさんの小説がウラツクの中で1番好きです！！いつも応援しています！体調に気を付けて頑張ってください！ (2018年7月2日 7時) (レス) id: d1babcc912 (このIDを非表示/違反報告)
茉優(プロフ) - お久しぶりです！！！また、らんさんの小説読めて本当に嬉しいです！！！ (2018年7月2日 6時) (レス) id: 0df41439fc (このIDを非表示/違反報告)
chika(プロフ) - めっちゃいいですね！更新楽しみにしてます！！！ (2018年2月12日 7時) (レス) id: f969a44ae3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らん | 作成日時：2017年9月22日 8時
