75 守れない約束 ページ25
『赤葦君にそう言ってもらえるだけで嬉しいな笑』
赤葦君の澄んだ瞳にそう言って
手早く丁寧に手当てされた足を見る。
…お守りみたいに感じる包帯や湿布。
それを見ながら赤葦君の言葉を待つ。
でも中々彼は返事をくれなくて
ゆっくりと彼を見た。
『……赤葦君？』
赤葦「……A先輩はどうしてあの時あいつらの事庇ったんですか…？
あの場でなら一ノ瀬先輩達に言えたはずです」
あぁ、あの女の子達の事か。
『だって言ったところで謝られて終わりでしょ？
私が怪我をする前に時間が戻る訳じゃない。
それを言って気まずくなるのが嫌なだけ』
【嘘をつくのが上手だね笑】
いいの、彼には知られたくないだけなんだから。
それに…真実はいずれ明るみに出る。
その時を見れるなら私は充分。
怪我したのだって必ず治るんだし、怪我をさせた方にも必ず報いはある。
そう…私は信じてる。
だから赤葦君に要らぬ心配をかけたくない。
赤葦「…先輩は優しすぎるんです。
いつもそうやって…結局は相手の事しか考えてないですよね」
ううん、それは違うよ赤葦くん。
【そうだよね。じゃなきゃこんな私は生まれなかったし笑】
…そう。
私は心の中に黒い花を持ってる。
黒くて…酷く醜くい悪魔のような花。
『私別に相手のことばっか考えてる訳じゃないよ。
嫌な事だってもちろんあるし、嫉妬だってなんだってする。
でも…ありがとう笑』
赤葦「…それなら…良かったです…笑
でも本当に次こそ約束してください」
真っ直ぐな目で私を見る赤葦君。
でも…約束って？
『…できるものなら良いけど…笑』
できるだけ…
守れない約束を貴方にはしたくない。
赤葦「次…またこんな風に怪我させられたら直ぐ俺に言ってください。
力にはなれないかもしれないけど…俺だって守りたいと想ってるんですから」
「守りたいと思ってる」
私、その言葉を聞けるだけで充分だよ？
だから…
『うん分かった笑』
もし守れなかったらごめんなさい。
多分…守れないだろうけど。
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らん(プロフ) - 紗綾さん» 紗綾さん！まだ読み続けていただけてるだけでも嬉しいのに…本当ありがとうございます！（；＿；）紗綾さんの為にも出来る範囲でガンガン更新させてもらいます！(≧∀≦) (2018年7月2日 10時) (
レス) id: 733e0e4959 (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - 茉優さん» 大変長らくお待たせしてしまってすいません(T ^ T)ですがやっと小説書けるような環境が整いましたので、仕事の隙を見て書き溜めていた分ガンガン更新しますね！！(^ ^) (2018年7月2日 10時) (レス) id: 733e0e4959 (このIDを非表示/違反報告)
紗綾(プロフ) - らんさんの小説がウラツクの中で1番好きです！！いつも応援しています！体調に気を付けて頑張ってください！ (2018年7月2日 7時) (レス) id: d1babcc912 (このIDを非表示/違反報告)
茉優(プロフ) - お久しぶりです！！！また、らんさんの小説読めて本当に嬉しいです！！！ (2018年7月2日 6時) (レス) id: 0df41439fc (このIDを非表示/違反報告)
chika(プロフ) - めっちゃいいですね！更新楽しみにしてます！！！ (2018年2月12日 7時) (レス) id: f969a44ae3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らん | 作成日時：2017年9月22日 8時
