貴 方 の 隣 は 私 じゃ な い pt.3

53 期待されればされる程 ページ3

美織「Aさんありがとうございました！
写真一緒に撮ってくれて！笑」


『こちらこそありがと〜！笑』


美織ちゃんは全員リレーで走る順番が最初の方らしく、既に生徒が集合してる所に行っちゃった。



葵「なんかあの子普通だったね！笑
私何かするんじゃないかと思ってハラハラしたよ〜…笑」



凛「だな〜…正直…逆に怖いくらいだわ」



『大丈夫だよ〜笑

本当に今日は純粋に楽しみたいんだろうし！笑』



心配してくれてる2人にそう言ってから

私達もリレーの準備をする為にグラウンドの中央に移動した。




赤葦「あ、A先輩…？」



『赤葦君！……もしかして6組だったの…？』



私達と同じ時間に集合してるって事はそうだよね



赤葦「…知らなかったんすね笑笑

てかA先輩…もしかして具合悪いですか？」




赤葦君のTシャツにはちゃんと私の名前が入ってて…

側から見たら先輩後輩のカップルに見えると思う。




だって…周りの女の子達すごく驚いた顔で私達の事見てるもん。



【なんで美織ちゃんじゃないの？】



って顔でさ。



そんな事を言われつつ…
赤葦君の私を心配する問いに答える。

『え、何で？』



赤葦「…気のせいだったらいんですけど…
なんか具合悪そうに見えて…」



『ちょっと予想以上に暑かっただけだよ笑
それにこれ終わったら飲み物飲むから大丈夫！』



正直なところ…もう吐きそうになってるけど
走ったらそんなもんどうとでもなる。



まぁ確かに…
ここで棄権するのも一つの手だったかもしれない







でも…








赤葦「そうですか笑

俺A先輩が走るとこちゃんと見てますね笑」



『うんっ！』







こんな風に









葵「A〜！私超猛スピードで行くから凛のとこまでよろしくね〜！笑」








大好きな人達から期待されればされる程









凛「ビリでも俺が一位になってやっから取り敢えず3年6組全員怪我しないで来いよ〜！！笑」









…私は…









『…私も頑張るねっ！！！』









自分の事などどうでも良くなるんだ。

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