69 シナリオの筋書き ページ19
凛「おいどうしたんだよ…そろそろ始まるぞ?」
人だかりの中に居た同じクラスの子にそう凛が聞くと
男子「あぁ……まぁ勘違いみたいなもんだと思うぞ〜笑」
『勘違い?…誰が?』
その時私の近くにいた同じクラスの子が少し不安そうな顔でこちらに歩み寄ってきた。
女子「なんか…美織ちゃんがAちゃんに怒られて…泣かされたみたいな…笑
でも気にしちゃダメだよ?皆信じてるわけじゃないと思うし!」
困った様に笑ってそう言ってるクラスの子。
でもそんなの聞いてここのみんなが信じないとは限らない。
誰だって…
泣いてる方が正しくなる。
後から泣いたところでもう遅いし
お姫様の独断劇はもう始まってしまっているんだから
凛「いや待て、泣かせたのはAじゃねーぞ?」
凛のそんな否定の声も聞こえないくらい湧き上がるお姫様を擁護する声。
【可哀想!】
【先輩のくせに後輩泣かせるとか最低】
【次やられたら言ってね!?】
美織「ち、違くて…っ…!」
あ、一応否定はしてるんだ。
えらいえらい。
でもこんなに大きくなった所にそんな小さい声聞こえるはずないよね。
それにもう直ぐ競技が始まる。
放送[それでは各チーム、縄の脇に立ってスタートの合図まで縄を触らず待機して下さい!]
葵「……私ら後ろの方行こう?
なんか前の方行ったら怪我しそう笑」
凛「だな……」
私も凛と葵について行って、最後尾の方で縄の横に立って待ってると
ある事に気が付いた。
『なんか……2年の女の子多い』
他にも空いてるところはあるのにどうしてこっちに来たのか不思議に感じたし、
皆…美織ちゃんの周りを囲んでた女の子たちだって事にも気が付いた。
凛「…なんか…気味悪いな」
葵「うん…確かに」
2人ともその異変に気がついてるけど
私的にはこれは通らなくちゃならない道に感じる
ここでなにが起こっても…
それが私のあるべきシナリオで
そこをどう掻い潜るかで、これからの生活に影響を及ぼして行く様な…
そんな感じ。
だから…
綱引きの合図と同時に私の腕が引っ張られたのも
たくさんの人間に引っ掻かれたり
髪を引っ張られたり
蹴られたり
私の無様な這いつくばる姿を上から見るその顔も…
全部お姫様が作ったシナリオの筋書き通り。
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らん(プロフ) - 紗綾さん» 紗綾さん!まだ読み続けていただけてるだけでも嬉しいのに…本当ありがとうございます!(;_;)紗綾さんの為にも出来る範囲でガンガン更新させてもらいます!(≧∀≦) (2018年7月2日 10時) (レス) id: 733e0e4959 (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - 茉優さん» 大変長らくお待たせしてしまってすいません(T ^ T)ですがやっと小説書けるような環境が整いましたので、仕事の隙を見て書き溜めていた分ガンガン更新しますね!!(^ ^) (2018年7月2日 10時) (レス) id: 733e0e4959 (このIDを非表示/違反報告)
紗綾(プロフ) - らんさんの小説がウラツクの中で1番好きです!!いつも応援しています!体調に気を付けて頑張ってください! (2018年7月2日 7時) (レス) id: d1babcc912 (このIDを非表示/違反報告)
茉優(プロフ) - お久しぶりです!!!また、らんさんの小説読めて本当に嬉しいです!!! (2018年7月2日 6時) (レス) id: 0df41439fc (このIDを非表示/違反報告)
chika(プロフ) - めっちゃいいですね!更新楽しみにしてます!!! (2018年2月12日 7時) (レス) id: f969a44ae3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らん | 作成日時:2017年9月22日 8時