65 優しい魔女の鋭いトゲ ページ15
葵「A、飲み物買ったなら上行こう…?」
『うんそうだね!笑』
凛「……おい、大丈夫か…?
嫌なら嫌って言っていいんだぞ?」
なんで?
『なにが?私嫌じゃないよ?』
葵「……そっか!笑
じゃあ早く屋上いこーう!笑」
私もう本当に嫌じゃないんだ。
赤葦君に会えるなら
美織ちゃんが居る事だって我慢できるよ。
…そこで溜まる鬱憤を晴らす方法…
知っちゃったし
【いいね〜、素直な私は大好きよ?笑】
でしょ?
私も大好き。
こんないい気分…
危険な甘い花の香りに酔ってるみたいで。
そんなことを思いながら
凛と葵と屋上まで続く階段を登る。
『遅くなってごめんね〜!笑』
美織「あ!全然大丈夫です!笑」
葵「えっと…私達はどこに座ればいいのかな?笑」
赤葦君と美織ちゃんが隣り合って座る場所を
困った顔で見る葵と凛。
『私端っこでいーよー笑』
そう言って歩きながら凛と葵の間に座ろうとした時掴まれた私の腕。
掴んだ人に目線をゆっくり向けて微笑む。
『…急にどうしたの?赤葦君 笑』
赤葦「…俺の隣空いてるから座りませんか?」
『いいの?じゃあ座らせてもらおうかな笑』
ああ楽しい。
赤葦君に言われた言葉にフワフワするこの感覚も…
私に向けられたあの子の焦った顔にゾクゾクするこの感覚も…
全てが黒い花の栄養になって心に染み渡る。
美織「……先輩達、午後の綱引き出ますよね?」
それでも何とか顔を取り繕って話す美織ちゃん。
その顔…私にはどんな意味があるか知ってる?
[可愛くて愛されるお姫様を虐める最低な魔女]
…だって事。
【良いんじゃない?魔女って私は大好きだもん】
…でも最終的にはお姫様に負けちゃうよね。
【負けたって別に良いじゃん。その間、魔女はたくさん王子様との夢を見られるんだから笑】
あ、そっか。
それって本当…
【今の私にピッタリ…でしょう?笑】
そうだね笑
今しか見れないこんな夢…
お姫様が勝つって事は皆が知ってる周知の事実。
それに虐めるつもりなんて無いし、私って結構良い魔女じゃない?笑
でもまぁ…
美織「…そう言えば、京治とAさんはどうしてクラT交換したんですか?笑」
お姫様が先手を打って魔女に嗾けて来るのなら…
いくら優しい魔女だってトゲを刺すんじゃないのかな?
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らん(プロフ) - 紗綾さん» 紗綾さん!まだ読み続けていただけてるだけでも嬉しいのに…本当ありがとうございます!(;_;)紗綾さんの為にも出来る範囲でガンガン更新させてもらいます!(≧∀≦) (2018年7月2日 10時) (レス) id: 733e0e4959 (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - 茉優さん» 大変長らくお待たせしてしまってすいません(T ^ T)ですがやっと小説書けるような環境が整いましたので、仕事の隙を見て書き溜めていた分ガンガン更新しますね!!(^ ^) (2018年7月2日 10時) (レス) id: 733e0e4959 (このIDを非表示/違反報告)
紗綾(プロフ) - らんさんの小説がウラツクの中で1番好きです!!いつも応援しています!体調に気を付けて頑張ってください! (2018年7月2日 7時) (レス) id: d1babcc912 (このIDを非表示/違反報告)
茉優(プロフ) - お久しぶりです!!!また、らんさんの小説読めて本当に嬉しいです!!! (2018年7月2日 6時) (レス) id: 0df41439fc (このIDを非表示/違反報告)
chika(プロフ) - めっちゃいいですね!更新楽しみにしてます!!! (2018年2月12日 7時) (レス) id: f969a44ae3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らん | 作成日時:2017年9月22日 8時