63 自分に向いた凶器 ページ13
美織ちゃんが持ってる水筒。
そこから目が離せないまま
黒い花の言葉に耳を傾ける。
【ほら、早く取り返せってば】
【いいの？やられっぱなしでも】
【悩む必要無いと思うんだけど】
勘違いかもしれないじゃん。
モモとお揃いで買ったのはそうだけど
私のだって分かる傷や証拠はないじゃない。
【…それって言い訳って知ってた？】
言い訳…？
私別に言い訳してるわけじゃないよ。
本当に勘違いだと思ってるだけ。
【勘違いでも何でも確かめる事は出来るじゃない】
【いつまでこの女から逃げる気なの？】
逃げてる…わけじゃない…よ。
ただ…勘違いだったら恥ずかしいじゃん。
そんな時、私の代わりに赤葦君が聞いてくれた。
赤葦「…美織そんなの持ってた？
俺初めて見たんだけど」
美織「持ってたよ〜！笑
もぉ、京治ってば幼馴染のくせになんも見てないんだから！笑」
…幼馴染の彼が見た事ない…？
【ほぉらね？あれは私の物よ。早く取り返しな】
『ね、ねぇ、それ私が持ってるやつに似てる笑』
警戒させないように出来る限りの笑顔でそう言えた
私を褒めて欲しい。
美織「そうなんですか？？笑
じゃあお揃いですねー！！笑」
Aさんとのお揃い嬉しいです！笑
なんて笑顔で言う彼女に
問い詰める勇気が消される。
その事に誰も気づかないはずなのに
私の中のあの花だけは気付いてしまって
鋭い凶器になり兼ねないトゲを私に向けた。
【いい加減にしてよ】
【あれは大事なもんなの】
【何であんな女に渡さなきゃいけないのよ】
あんな女
って単語が嫌にストンと胸に落ちる。
そんな事言っちゃダメだよ。
なんて今更な偽善はもう意味を持たない。
【早くしなさいってば。ここで私が許したら後々面倒な事になるだけなんだよ】
面倒な事…？
【そう、面倒な事。こんな事を許したら何でもかんでも許すと思われてナメられるだけ】
…でもいいよそれでも。
また買えばいいだけだし。
それに…
美織ちゃんが持ってる物が私の物だとはまだ決まったわけじゃないでしょ？
『…私も美織ちゃんとお揃いができて嬉しいな！笑』
この時…
もう１つの心に嘘を付いたのを後悔したって
取り返しがつかなくなってた。
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らん(プロフ) - 紗綾さん» 紗綾さん！まだ読み続けていただけてるだけでも嬉しいのに…本当ありがとうございます！（；＿；）紗綾さんの為にも出来る範囲でガンガン更新させてもらいます！(≧∀≦) (2018年7月2日 10時) (
レス) id: 733e0e4959 (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - 茉優さん» 大変長らくお待たせしてしまってすいません(T ^ T)ですがやっと小説書けるような環境が整いましたので、仕事の隙を見て書き溜めていた分ガンガン更新しますね！！(^ ^) (2018年7月2日 10時) (レス) id: 733e0e4959 (このIDを非表示/違反報告)
紗綾(プロフ) - らんさんの小説がウラツクの中で1番好きです！！いつも応援しています！体調に気を付けて頑張ってください！ (2018年7月2日 7時) (レス) id: d1babcc912 (このIDを非表示/違反報告)
茉優(プロフ) - お久しぶりです！！！また、らんさんの小説読めて本当に嬉しいです！！！ (2018年7月2日 6時) (レス) id: 0df41439fc (このIDを非表示/違反報告)
chika(プロフ) - めっちゃいいですね！更新楽しみにしてます！！！ (2018年2月12日 7時) (レス) id: f969a44ae3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らん | 作成日時：2017年9月22日 8時
