7人の極道。…2nd

◆太輔 ページ48

新幹線を降り、

ニカが手配してくれたタクシーに
乗り込み、栄・錦にやってきた。

名古屋の繁華街の夜は

キャバ嬢やホスト達で賑わっている。


……こんな騒がしい場所に名舞組の屋敷が？



タクシーから降りて、

屋敷の場所を知っているわたを筆頭に
ズンズンと歩みを進めていく。

当然、俺と千紘くんを守るように
北山とニカ、センが取り囲む。



『……さっきはゴメン。』

歩みを進める中で、

ポツリと北山に詫びを入れる。


「気にするな。俺も言い過ぎた。」

『……いや、俺が…「その件は後だ。」


北山が俺の胸ポケットに拳銃を入れ込む。


「……今はこっちの件に集中しろ。

組長には指一本触れさせねぇから。」


北山は、もう戦闘態勢の顔になっていた。


『……自分の身は自分で守れる。』

ニヤリと笑みをこぼせば、
北山も同じように笑みを深める。


俺も、組のトップとして……

戦闘態勢の顔になる。



「……組長、ここです。」


わたの声に、名舞邸を見る。

ここか……。

かなりでかい屋敷だな。




『……よし！行くぞ。……千紘くん、行くよ。』



後ろにいる千紘くんに声をかけ、

名舞邸の門の中へと足を踏み入れたー

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