7人の極道。…参

◆北山 ページ23

木須組の事務所をドンドン進んでいく。



早く……早く……裕太を。

１番奥の扉を勢いよく開けると……



裕太と宮田を見つけた。


宮田が銃を向けているのは……木須組の組長。



7年前に殺し損ねた奴が

今、目の前にいる。

コイツに殺された姐さんの顔を思い浮かべる。



組員が俺に銃を構えたが、

俺の方が早い。


裕太を取り囲んでいた組員の足を潰す。




『……宮田ッ！裕太を！！！』




その隙に宮田が裕太を守りつつ、

俺の方へと駆け寄ってきた。




「……ミツ…っ…」


裕太の頭を撫でる。

まさに……危機一髪だった…な。



木須組の組長を見つめる。



『……よぉ。久しぶりだな。

まずは銃を置け。話はそれからだ。』


「銃を置くのは……お前らの方だ。」





・・・・・なに？





組長が見つめた先は……俺の真後ろ。


その視線の先には……


１人の組員が藤ヶ谷に銃をつきつけていた……








『……っ…。』









藤ヶ谷の足には……血が滲んでいた。


横尾も俺達の方へ寄ってきて。






「……銃を置け。」






再度、木須組の組長に言われ

それぞれ足元に銃を置いた。

●藤ヶ谷→←●横尾

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