7人の極道。…弐

●藤ヶ谷 ページ12

玉森裕太は

慣れないタバコを吸いながら

宮田への想い。

そして、
組を継ぐ気がないことを話してくれた。




「……ミツのこと、本気…なの？」




北山が玉森裕太のことが大事なように、

玉森裕太も北山のことが大事らしく

改めて確認をとってきた。




『当たり前だろ？

遊びならわざわざ縄張り争ってるとこの奴に
行かねぇよww』




俺の言葉に。


玉森裕太は「……そう…だね。」と頷いた。




玉森裕太と宮田をくっつけるためには。

俺の片恋が実るには……

障害の壁はいくつもある。




『……俺に提案があるんだ。

雲を掴むような話だとは思うが……

上手くいけば……

お前は組を継がず、宮田と一緒になれる。

俺も北山と一緒になれるかもしれない。』





それなりのリスクがあるが……。

と、付け加え、話した。



玉森は……かなり驚いた表情をした。


勿論、渉も知らない。

玉森にだけ、話した。








『俺は、この作戦を水面下で進めてく。

お前は……どうする？

敵でもある俺と組むのは……嫌か？』






……玉森はタバコを足で消すと、


俺の目を真っ直ぐと見つめ微笑んだ。






「俺は……自由になりたいんだ。

・・・よろしくね、ガヤ。」






・・・・・ガヤ？


ぁあ。“藤ヶ谷”だからな。笑



初めて呼ばれた呼び方だな……。笑

少し……恥ずかしい……な。笑




じゃあ……俺も。









「……よろしくな。……玉。」

●宮田→←◆玉森

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