◆玉森 ページ48
自室に戻った俺は……
走り出す車窓から見た
宮田の顔を思い出していた。
スマホだって、置いといたのに。
GPSがついてるのも。気付いていたから。
……ミツは勘がいいからなあ。
……もう、宮田とは会わせてもらえない。
溢れてくる涙を拭った。
涙を流すなんて……
お袋を亡くした以来かもしれない。
「裕太。」
ミツが襖を開ける。
今は、ミツの顔を見たくなくて。
布団を被った。
「裕太。
お前はこの組を背負っていく、
大切な跡継ぎだ。
宮田俊哉のことは忘れろ……。」
跡継ぎ?……宮田を忘れろ?
被っていた布団を勢いよく投げつける。
『……俺は…継がないって言ってるだろッ!
こんな組、早く潰れればいいんだ!!
こんな組も周りの人間も大ッ嫌いだっ!!!』
「裕太!!!」
ミツが俺に向かって手を振り上げた。
が、その手は止まったままだ。
『……殴ればいいだろ?
……ぁあ。殴れないか。
俺とお袋は、顔が似てるもんな…っ…。
お袋のことが好きだったミツは……
俺が大事じゃなくて。
お袋と俺を重ねてるだけ……!!!』
頬に痛みが襲った。
ミツが……叩いたのだと、すぐに分かった。
ミツの表情は……
怒った顔じゃなく。
泣きそうな顔をしていた……。
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まほまま(プロフ) - お久しぶりです。宮戸や玉の出会いに涙しか出ません。いっぽちゃんさま、寂しいです。宮玉に幸せをよろしくお願い申し上げます。 (2019年4月21日 1時) (レス) id: de2262a235 (このIDを非表示/違反報告)
いっぽちゃん(プロフ) - まほままさん» いつもありがとうございます★中途半端に新作を作ってしまい、申し訳ないです。笑 おぉ!さすがお目が高い!笑 この物語のキーパーソンはまさに宮っちとみっくんであります!笑 最後まで楽しんで読んでくださいね♪ (2019年4月12日 7時) (レス) id: e40c6b13b4 (このIDを非表示/違反報告)
まほまま(プロフ) - こんばんは。お久しぶりです。あちらもちゃんと読んでいます(*´艸`)で、新作おめでとうございます。こちらは玉ちゃんvsガヤさん組ですね。宮がキーパーソンになるのか…楽しみに読ませていただきます。 (2019年4月11日 23時) (レス) id: de2262a235 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いっぽちゃん | 作成日時:2019年4月11日 17時