7人の極道。

◆千賀 ページ15

『若頭、ミツさんに怒られたのに
ご機嫌ですね？』




俺の問いかけに

若頭は「そう？」と首を傾げる。




いやいや……
いつもなら何十回も舌打ちしてますやん。笑




『何かあったんですか？』





聞いてみると、「千賀ならいっか♪」と

呟き、桜を見に行ったことを話してくれた。

そして、そこで出会った“宮田くん”のことも。




「また来週、会う約束したんだ〜♪」





久しぶりに嬉しそうな顔をする若頭を見て。

嬉しい反面、

その宮田くんに少し嫉妬…しちゃうな。笑




初対面で、若頭をここまで夢中にさせるなんて…

どんな人だろうか。





若頭と話し込んでいたら……








襖がガラッと開いて、

入ってきたのは・・・・・組長。





俺は慌てて頭を下げる。

そんな俺には目もくれず、






「裕太。……話がある。部屋に来い。」








組長はそう言い残し、自室へと入って行った。








さっきまでご機嫌だった若頭は、

もうそこにはいなくて。




大きな舌打ちをして、
組長の部屋へと入って行った。

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