虹色の想い。2 (ページ49)

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Ki ページ49

今日は
雑誌のインタビュー。

俺は誰とだっけ……？

『ねぇ。俺って今日、誰と？』

マネージャーに確認すると

「藤ヶ谷さんですね。」と言われた。

『ふーん……』

冷静を装いながらブレスレットを見つめる。

控え室に着いたらすでに藤ヶ谷が来ていた。

「おはよ。」

『……おはよ。……何してるの？』

「ん？マネから聞いてない？

俺ら、
次のアルバムでユニット曲出すんだよ？」

………え！！

『そうなの？』

「うん(笑)ダンスナンバーにしようか。

ギターの弾き語りにしようか。

北山はどっちがいい？

ファンの子達はやっぱり“FIRE!!!”みたいのが
嬉しいのかな？」

『そうだな～』

「……宮玉みたいにBLにする？(笑)」

藤ヶ谷が隣に座ってきて俺をからかってくる。

『バッ…！無理！！』

「……ふはっ。そうだな。笑笑

……………ニカがヤキモチ妬くもんな。」

藤ヶ谷はそう言いながらまた資料に

目を通し始めた。

……最近………

藤ヶ谷が以前にも増して

俺をからかうようになった。

それが意外に心地よい。

……藤ヶ谷の腕についてるブレスレットと

自分の腕についてるブレスレットを

交互に見て不思議な感情に酔いしれていた。