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玉と高田さんのことから
数日が過ぎた。
玉は“高田さん”とゆう悩みの種が無くなって
よく笑うようになった。
ただ……宏光が言っていたように。
高田さんがこのままで身を引くだろうか…。
あんなにも玉に執着していた高田さんが…。
「せーんが!」
肩をポンポンと叩かれて振り返ると
そこには笑顔のニカ。
どうやら次は俺ら二人の撮影らしい。
「もう少しくっついて〜」
カメラマンさんに言われてニカが
“はーい!”なんて言いながら
笑顔でくっついてくる。
………近い。///
ニカは……俺のこと、恋愛対象として
見てないから普通に撮影できるのだろうけど…
俺はそうゆう訳ではないから。
正直、くっつかれると……
俺の心臓の音が
ニカに聴こえてるんじゃないか。って
……気が気ではない。
休憩が入って
俺はジュースを買いに自販機へと向かって
廊下を歩く。
さっきのニカとの撮影を思い出して
ニヤニヤして。
でも…撮影が終わると
ニカは宏光の元へと行ってしまって……
また落ち込んで。
下を向きながら歩いていたら
誰かとぶつかってしまった。
その人が持っていたポーチが落ちて
中からメイク道具が床に散らばってしまった。
『……あ!すみません……』
俺もしゃがんでメイク道具を拾う。
……あ。
このファンデーション、女性に人気のだ。
……なんて。
ついつい美容好きの自分が出てしまって
そのファンデーションを眺めていると。
「……ふふ。
そのファンデーション、気になりますか?
私もお気に入りなんです。♪」
ぶつかってしまった相手は……
綺麗な女の人だった。……モデルさんかな?
『……あ!ごめんなさい。
怪我とかしてませんか?』
俺がファンデーションを渡しながら謝ると。
「ふふ……大丈夫よ。ありがとう。」
その女性は笑顔で去って行った。
………綺麗な人だったな。
俺はその女性の後ろ姿をしばらく眺めていた。
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作者名:いっぽちゃん | 作成日時:2017年9月22日 9時