虹色の想い。2 (ページ28)

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打ち合わせが終わって

裕太の元へ行く。

裕太の目から正気が感じられない。

やっぱり宮田と別れたのは

裕太にはかなりのダメージらしい。

さっき服の中から見えた裕太の手首。

…………縛られたような痕があった。

…………高田に何されてるんだよ…ッ…。

『……裕太。

宮田が何で
お前に別れを告げたか知ってるか？』

「……どうでもいいよ。

……俺みたいな我が儘な奴に

愛想つかしたんだろ。」

『……裕太……あのな……「わったー！」

裕太は少し怒ったような表情で

“もう俺のことはほっといてよ。”と下を向く。

聞く耳をもたない裕太に

思わず俺は大きい声を出した。

その場にいたミツやニカ千も俺らを見つめる。

裕太も驚いて俺を見つめる。

『……写真だよ。ミツが撮ってくれた写真。

……お前らの写真を高田が持ってて

宮田に“裕太と別れなきゃばら蒔く”って…

あいつ、高田に脅されて……それで……』

「………そう。」

俺の言葉に裕太は小さく息を吐くと

楽屋を出ていった。

俺は大きなタメ息をつき、

『……言わない方が良かったのかな。』

と呟くと、千賀が隣に座ってきて。

「いや、伝えて良かったと思うよ。

……あとは玉が決めることだよ。」

とニッコリ笑ってくれた。。

そうだな……。

別れた理由を知った裕太がどうするかだよな。

きっと…。

また笑顔でじゃれ合う宮玉が見れる。

あの二人なら………大丈夫だ。