M ページ11
楽屋に玉が入ってきた。
思わず目を逸らすが、
玉は一切俺を気にすることなく
近くにあったソファーに腰をかけた。
別れを伝えた日、
玉は“分かった。”とだけ呟いて
俺の部屋の合鍵を机の上に置いた。
「……もう帰って。
これからはメンバーとして接するから…
大丈夫だから……ッ…」
玉の涙声を背中に聞きながら部屋を出た。
あれからどのくらい泣いたか分からない。
無意識に玉を見つめてしまう。
その時、楽屋のドアが開き…顔を出したのは
高田さん。
「みんな、おはよう。
…………裕太、ちょっといい?」
裕太……?
俺が呼んでた愛しい名前を…
誇らしげに……皆の前で高田さんは呼んだ。
メンバーもその呼び方にビックリしている。
玉は俺の横をスッと通りすぎて
北ミツの声も無視して行ってしまった。
「……宮田、どうした?」
横尾さんに言われて少し沈黙のあと……答えた。
『……玉と別れたんだ。』
メンバー皆の視線が俺に注がれた…………。
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作者名:いっぽちゃん | 作成日時:2017年9月22日 9時