✿大奥に咲く七輪の華✿

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それから毎日のように蘭と会うようになった。
成長期もあってか
会うたびに蘭は身長も伸びていた気がしたし
切らない髪も伸びて大人っぽくなってる気がした。

取り立てを始めたと言っていた蘭は
どんどん傷も増えて行った。

そんな蘭に俺は不思議と憧れを持つようになっていた。
俺とは真逆の大変そうな暮らしの中でも
毎日楽しそうに生きている。
それがカッコよく見える年頃だった。


蘭から男なら強くないと大切な人を守れねぇよ。
と言われ剣術を習った。
蘭から太刀の振るい方などを教えてもらい
自分でも驚くほど上達していった。




『蘭はもう強いから大切な人、守れてるの？』

休憩中、蘭に尋ねると蘭は嬉しそうに笑った。

「おう！恋人がいるんだ。」

恋人‥‥。

胸が少しだけ苦しくなった。



『‥‥どんな人？』

そんなこと聞かなくてもいいのに。

何でか気になってしまった。



「んー、俺ぐらい強い奴！！ちっこいけどな」

蘭と同じくらい強いおなごがいるのか……

蘭は強いおなごが好きなのか……



何とも言えない表情をしているのを察して

蘭が少し気まずそうに笑った。







「‥‥男なんだ。俺の恋人。」

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