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案内されたのは北山様の自室【牡丹の間】
俺が千ちゃんとニカと生活をしている柊の間に比べると
倍か、それ以上広い。
隅々まで掃除が行き届いていて
余計なものは置いていない。
腰を下ろすよう言われ、
北山様とは少し距離を置いて座る。
「‥‥単刀直入に言う。旗本のご実家に戻ってくれ。」
『‥‥えっ。』
思いがけない言葉に思わず北山様と距離を詰める。
「本来、大奥では出戻りは許されない。
一度大奥に入ったものは生が尽きるまで
大奥で生活を送らないといけない。
規律を乱せば当然腹を斬らなければいけない。
だが、特例として大奥から出るのを許す。」
『……あのっ…何か気に触ることでも…？』
俺の問いかけに北山様は目をそらす。
「お前がいると、上様を厄介事に巻き込みかねぬ。
これは命令だ。直ぐに荷物の整理をせよ。
下がってよい。」
『‥‥嫌です』
北山様の眉がピクリと上がる。
『嫌でございます！
確かに俺は軽い気持ちで大奥に入りました。
上様に初めてのお目通りをしたとき、
こんな傲慢な上様の元で奉仕は無理だと思いました。
‥‥でも先程の庭花を大切にされてる上様の表情を見て
あれが本来の上様だと思えたのです。
俺はもっと上様のことを知りたい……
北山様のご命令には従えません。
どうか無礼を働いていることお許しください。
‥‥失礼します。』
呆然としている北山様に背を向けて
牡丹の間を後にした。
そう、俺は‥‥もっと上様のことを知りたい。
あの柔らかな表情の上様をもっと見ていたい。
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いっぽちゃん(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます✿これからも楽しんで読んでいただけるように頑張ります！極道シリーズもいつかまた書き進めたいと思っているので気長にお待ち下さい。 (2023年2月15日 17時) (
レス) id: 837c8c98f1 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - いつもハラハラドキドキしながら 作品を読ませて頂いています。 次の展開がとても楽しみです。 7人の極道も すごく面白くて 小説の中に引き込まれていきます。 こちらも次がどうなるのか 興味津々です。 いつか続きを書いていただけたら とても 嬉しいです。 (2023年2月15日 16時) (レス) id: 199f3d1dfa (このIDを非表示/違反報告)
いっぽちゃん(プロフ) - ちゃんぴーさん» コメントありがとうございます✿極道シリーズも途中まで作成していたのですが盗作されてしまったのでそのままの状態になっています。こちらも内容を編集して前向きに作成していきたいと思っていますので気長に待っていただけると助かります。 (2023年2月10日 11時) (レス) id: 837c8c98f1 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんぴー(プロフ) - 極道の3rdシーズンはどうなりますか…？？めちゃくちゃ好きなお話です。こちらの作品が最後になるということは極道の続きはなしと言うことでしょうか…(泣) (2023年2月10日 10時) (レス) id: e518d15445 (このIDを非表示/違反報告)
いっぽちゃん(プロフ) - つーちゃんさん» コメントありがとうございます✿実際の時代物とはかなり相違があると思いますができるだけ近づけるように頑張ります（笑）これからも楽しんで読んでいただけると幸いです。 (2023年1月30日 17時) (レス) id: 837c8c98f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いっぽちゃん
| 作成日時：2023年1月25日 19時
