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F ページ6
イライラする。
なんだ、あの笑顔。
俺にはあんな顔…見せてくれない。
俺が知らない北山の顔を
ニカが知ってくのか。
ふと目をやると
千賀が悲しそうな顔をしたのを
俺は見逃さなかった。
あいつも…二人の報告を聞いたとき
俺と同じ表情してた。
同じ表情してすぐニコッて笑って
「ニカ、良かったね!」って祝福してた。
俺はそんな祝福の言葉なんて
言えなかった。
むしろ、ドンドン眉間の皺は濃くなる。
「ガヤさ〜ん。怖い顔してるよ?」
宮田に言われてハッとなった。
はぁ〜。考えるの止めよ。
ストレス溜まるし……。
渉がさっきから髪を撫でてくれる。
優しくて温かいー。
…落ち着く。
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作者名:いっぽちゃん | 作成日時:2017年9月14日 21時