虹色の想い。 (ページ16)

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控え室で

千賀の美容本を覗きながら

お菓子を食べてたら

玉森が控え室に戻ってきた。

その入れ違いで

今度はミツが控え室を出てった。

追いかけようか悩んだけど

千賀が話しかけてくるし、まぁいいや。

それより、玉森の顔色が悪い。

『たーまーもーりー。おっせぇぞー。』と

チャチャを入れてみるが、素通り。笑笑

スマホでアニメを見てる宮田の前に立ち

「……宮田キスして。」

と虚ろな目で呟いた。

その場にいた横尾さんも千賀も

もちろん俺も固まる。

「…え！？ど、どうしたの？玉？」

宮田、パニッーク。

汗！汗ヤバイぞ！！！

「さすがにここでは…皆、いるし。」

宮田があたふたしてるのをよそに

横尾さんが玉森の元に行く。

「裕太、どうした？」

玉森は

やっぱりいいや。と呟き

あれ？ミツとガヤは？と俺に尋ねてくる。

「じゃあ裕太も揃ったし太輔、呼んでくるか。

ミツもどこ行ったんだ～？」

横尾さんが玉の頭をポンポンして

控え室から出てった。

『…玉森、大丈夫か？』

千賀に小声で聞いたら

「高田さんに説教されたのかな？」と

首をかしげてた。

高田さんが説教なんかするかなぁ？

そんなイメージ全くないけど…。

玉森のマイペースは
今に始まったことじゃないけど

さっきの発言はビックリした。

今は宮田に膝枕してもらっている玉森を

見ながら

ミツとガヤが戻ってくるのを待った。