【ワールドトリガー 】 太刀川慶の妹２

56話 ページ15

会議が終わり，各自解散となった


そんななか，迅と太刀川は三輪に声をかける


太刀川「よう 三輪 なんか前よりすっきりした顔してんな」


迅「髪切った？」


それに対し，三輪は二人を見るが，何も言葉を発しなかった


しかし…………


A「秀次……」


Aが声をかけると，180度Aの方を向く


三輪「……どうした？」


三輪は先程二人のような顔ではなく，愛しいものを見るような表情をしている


A「…大規模侵攻の時…ありがとう……ｺﾞﾎｯ」


三輪は一瞬驚いた顔をするが，微笑みAの頭を撫でる


三輪「…気にするな……Aとまたいられるだけで，俺は嬉しい」


三輪の言葉を聞き，ﾍﾆｬﾘと笑う


A「うん………ありがとう……」


二人が話していると，東が三輪に声をかける


東「秀次 久しぶりだな ちゃんと飯食ってるか？」


三輪「大丈夫です」


東「そうか 今度また焼肉でも食いに行こう」


東の言葉に三輪は頭を下げる


三輪「はい ありがとうございます」


二人の会話にAが羨ましそうに見る


それに気づいた三輪が東に


三輪「……東さん Aも一緒にいいですか？」


Aは目を輝かせ，三輪を見る


東もそれを見て，つい表情をゆるめる


東「ああ 構わない 一緒に行こう」


Aはそれを聞き，嬉しそうな顔で三輪に抱きつく


三輪は一瞬驚いた顔になるが，優しい手つきで頭を撫でる




それを遠くから見ていた太刀川は


太刀川「よかった………」


とこぼす


迅は思わず，えっ？と返す


太刀川「近くでさ…あいつの笑顔を見てるのも良いんだけど……こういう遠くから見てるのもなんかいいな……って……」


迅は笑い，そうだねと呟く



すると，三輪が迅に視線だけ向ける


三輪「……迅 お前の役目 手を抜くなよ」


三輪はそう言い，会議室から出ていった


嵐山「……なんだか，前より打ち解けたんじゃないか？」


迅「おまえ前向きだねー」


太刀川「俺は無視されたんだが？」


Aは太刀川の隣に行き，ドンマイと背中を軽く叩く

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