41話 ページ44
Noside
「守備力不足だ。お互いにこの試合守備での点をほとんどとれてない」
『高谷さん1人で27得点。兄さんが23得点………まうカバディの形ではないです』
「上に行くには高谷並の
誰が悪いでもなく、チーム全体の力が欠けている。
コンビネーションや守備位置、フォーメーションから見直そう!!」
その言葉に一同は力強く答える。
そして能京高校に着くと、寮では王城の部屋でAと2人食事をとっていた
ふと、Aが箸を置いた。
それを見た王城も食事から顔を上げる
『……前に話した件、おぼえてる？』
「うん……僕もあれから考えたし、慶にも話した。
慶はAや僕に任せるって、本人達で決めるのが1番いいだろ。そう言ってた」
『ふふ、慶君らしい』
「だね」
『……今日の練習試合でわかった。確かに今のままだと勝てない。』
「うん。それは僕も分かっているよ」
Aは覚悟を決めた顔で王城を見つめる
『能京が前に進むために私もやれることはやる。だから、あの件に関してやらせてください。お願いします』
深々と頭を下げるAに王城は少し目を伏せる。
脳裏に浮かぶのは抜け殻の状態でベットにいるA、崩れ落ちるように泣くA
しかし今目の前にいる彼女はあれからしっかりと成長していた。
その事だけでも兄として王城は嬉しいことだ
けれど、この件に関しては王城も頷きがたい
だが………………
「もし……もしも、あれをやったとしてまた壊したら？どうするの？」
その問いに彼女の小さな身体が少し跳ねる。
「僕としてはあれは承諾できない。兄として、1人のカバディの選手として……」
『でも、それでも………今しか出来ないことをやりたい。私はみんなと大きな世界へ行きたい！』
珍しく大きな声をあげるAに王城は参ったと思う。
泣かすことは本意ではなかったが、ここまで覚悟を決められたら兄として、先輩として突き放す訳にはいかない
「……いいよ。ただし、やる前に一旦診てもらうこと！それが条件、その結果次第では僕も部長としてOKを出すよ」
『！ありがとう、兄さん』
「可愛い、可愛い妹の頼みだからね」
いつもの笑みに戻った2人はまた食事を再開した
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巫和泉(プロフ) - ゆるふわ犬さん» ゆるふわ犬さん。いつもありがとうございます！コロナ禍でお互い大変かと思われますが、体調をくずされませんようお元気でお過ごしください！これからもよろしくお願いいたします┏○┓ (2021年4月18日 14時) (
レス) id: c314aa38cf (このIDを非表示/違反報告)
ゆるふわ犬(プロフ) - 巫和泉様、この度は新作を作ってくださってありがとうございます！巫和泉様の神作全て拝読しております！コロナ禍で大変なご時世ではありますが体調に気をつけてお過ごし下さい。続きをお待ちしております！ (2021年4月14日 22時) (レス) id: bd276433d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：巫和泉 x他1人 | 作成日時：2021年4月10日 22時
