25話＿＿一部修正 ページ26
Noside
『練習試合……』
「いつ!?」
「今週末。相手は関東ベスト4の奏和高校。5対5で組んだ。」
『ってことは、六弦さんのところ……』
「うん」
「いきなり関東ベスト4かよ」
「まずかった？」
しかし宵越は逆に不敵な笑みを見せる。
「あ？なんで組めたのか不思議なだけだ。どうせ大会で当たんだろ。望むところじゃねーか」
「その意気だ。色んな意味で避けて通れない相手だからね」
ふと、王城に対戦したことはあるのか？と聞く。
チームの対戦ではなく、個人の対戦は毎日のように行ってきたという
「……まさか世界組とかいう…」
「うん。」
「勝負ってどっちが強かった？」
『1対1なら8割方兄さんが勝ってたかな……』
「うん、でもチームなら向こうの方が強い」
その理由は“東京でカバディをやるなら奏和“と言われている程だった。
大会発足前からカバディ部があったのだ。
人数も居れば身体もできてる人間が多い。ベンチ入りできない人間もザラにいる。
最近は低迷していたが、世界組の六弦が入ってまた強くなった。
ベスト4入りできたのは去年エース
「エース
『……高谷煉って知ってる？』
「俺がカバディ選手知る訳ねーだろ」
「知っててもおかしくないんだ。僕たちがサッカーの…“不倒宵越“を知っていたように」
・
・
・
『……やっぱり、宵越君と似てるよね。他の競技から来た背の高い選手』
「似てる……か。俺は宵越のが好きだね」
「カバディを選んだ理由な分からないけど、何か別の所で敵を求めてたのかなぁ………」
井浦はふと昔のことを思い出す。
それは彼にとって忘れられないことだった。
『……君……慶君！』
「！」
『大丈夫？』
ぼーっとした様子の井浦にAは思わず声を掛け、ドリンクを渡す。
彼は悪いな、とこぼしてから飲む。
その時王城は次の試合でどちらが活躍できるか勝負だと言う。
個人の技術だけでなくチームを成長させる力を勝負することが面白いと話す。
「言っとくが、俺は仕込みなら誰にも負けねーぞ。クク……」
井浦は畦道に声をかける。
それを見て笑った王城は端末をAに渡す。
「じゃ……僕は宵越君をモノにするか……」
各々それぞれ歩み出す姿を見てAは微笑んだ。
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巫和泉(プロフ) - ゆるふわ犬さん» ゆるふわ犬さん。いつもありがとうございます！コロナ禍でお互い大変かと思われますが、体調をくずされませんようお元気でお過ごしください！これからもよろしくお願いいたします┏○┓ (2021年4月18日 14時) (
レス) id: c314aa38cf (このIDを非表示/違反報告)
ゆるふわ犬(プロフ) - 巫和泉様、この度は新作を作ってくださってありがとうございます！巫和泉様の神作全て拝読しております！コロナ禍で大変なご時世ではありますが体調に気をつけてお過ごし下さい。続きをお待ちしております！ (2021年4月14日 22時) (レス) id: bd276433d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：巫和泉 x他1人 | 作成日時：2021年4月10日 22時
