13話 ページ14
Noside
「……フー……そうだよな。その感覚は鳥肌モンなんだ……俺らはそれをもっと前から知ってる。その”先”もな!!」
「その先……」
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残り1分27秒で17ー20と点差が縮まってくる。
「いけんべヨイゴシ!!」
「ああ……」
「ああ……じゃなくて!!」
「………いいから守備だ」
「素直じゃねーなぁ……アツくなる事にビビってるようじゃ……勝てねーぞ。」
笑みを浮かべる水澄だが、その顔はまるで獲物を狙う獣のようだ。
あまりの恐ろしさに震え上がるはずなのに、宵越は面白そうに笑う。
素手で行うチームスポーツ、カバディ。
その起源は＿＿＿＿＿”狩猟”
武器を持たない人間が獣を捕らえる技術が成熟したものと言われている。
つまるところカバディは……生物の根源……本能が現れるスポーツ。
『嘘はつけないね』
「ああ、顔に出てるぞ」
自問自答しながら考える宵越は水澄に触られそうになるが、直前に畦道に引っ張られ回避した。
「ボーっとすんなヨイゴシィ!!
”勝負なら最善を尽くすのが普通”なんだろ!!嘘じゃねぇよな!?」
「………………ああ、嘘じゃない。」
残り1分20秒。3点差。
水澄の攻撃時間は恐らく残り10数秒。
攻守交代の時間を含めると宵越達の攻撃のチャンスはおそらく一度。
逆転するためには守備でも点をとらなければならない。
「畦道!!」
「カバディ!?(なんだ、この陣形………帰す気ねーってバレバレじゃん)」
挟み撃ちにするようにして水澄を囲う二人。
そして、宵越の超攻撃的な囮を仕掛ける。
「(しかしさすがに……ナメ過ぎ!!)」
指示を出し続け攻撃をずっとやってきて疲れ切っている宵越はその近さの攻撃も避け続けた。
「………ありがとよ。」
＿＿＿逃げないでくれてありがとよ、先輩。
「水澄!!」
「(しまった…一瞬目を……左は行き止まり、右………!!)」
「残念……こっちも行き止まりだ!!」
右へ逃げようとする水澄を逃さぬように、宵越は畦道の腕を掴んだ。
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巫和泉(プロフ) - ゆるふわ犬さん» ゆるふわ犬さん。いつもありがとうございます！コロナ禍でお互い大変かと思われますが、体調をくずされませんようお元気でお過ごしください！これからもよろしくお願いいたします┏○┓ (2021年4月18日 14時) (
レス) id: c314aa38cf (このIDを非表示/違反報告)
ゆるふわ犬(プロフ) - 巫和泉様、この度は新作を作ってくださってありがとうございます！巫和泉様の神作全て拝読しております！コロナ禍で大変なご時世ではありますが体調に気をつけてお過ごし下さい。続きをお待ちしております！ (2021年4月14日 22時) (レス) id: bd276433d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：巫和泉 x他1人 | 作成日時：2021年4月10日 22時
