11話 ページ12
Noside
『(回避の達人である宵越君の感覚が上手く畦道君に繋がってる……)』
そして水澄は守備の経験を生かし”攻撃的追い込み漁”を仕掛けるが、それも二人はサインを活かして避けた。
「(ぶつからなくなってる……たった数日で)……カバディ……カバディ…」
水澄はそのまま自陣へと戻って行った。得点はなしとなる。
次は一年チームが攻撃、二年チームが守備。
「よく考えるよな”サイン”とか……宵越、お前は頭のキレる奴だよ。だからホントは気づいてるだろ？連携のベストなカタチってヤツにさ」
「(なんだ……？俺のサインが”
彼が気づいた時には水澄と伊達の鎖は切れていた。水澄が両手をフリーにした時、伊達がとるべき行動は決まっていた。
左脚を掴まれ、右脚を取られ引っ張られて倒された。
『(守備に関しては、水澄先輩と伊達先輩の方が何枚も
「お？もう攻撃すんの？真」
「お前は甘すぎる。なんだあの最初の攻撃は……あれじゃアイツらサインの欠陥に気づかないぞ」
次の二年チームの攻撃は伊達が行った。
伊達は速さはない故に捕まえやすいが、パワーがあるため中途半端な捕まえ方では自陣まで引きずられるのがオチとなってしまう。
宵越はコートの際まで引きつけ二人で倒しに行こうとしたが、頭を押さえつけられ守備が出来なくなってしまいそのまま二年チームの得点となる。
サインは回避においては成功。攻撃も以前より良くなっている。しかし”人を倒す”ということはやってきたことがない。狭いコートではサインのわずかな時間差は命取り。仲間同士の意思疎通は必要不可欠。
「オマエは間違っちゃいない……が、これじゃサッカーやってた頃の二の舞だぞ……」
『……』
残り3分半……6点差
畦道は息の切れている宵越を心配するが、「お前は俺の指示に従ってりゃいいんだ」と言ってしまう。
「判断力も速さも……俺の方が上なんだ……!!」
宵越は連携が嫌いだ。
サッカーをやっていた頃、望んだ場所にパスの受けては現れない、望んだタイミングでパスが来ることもない。
そもそも個人の思考や能力が違うため、無理のある話である。
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巫和泉(プロフ) - ゆるふわ犬さん» ゆるふわ犬さん。いつもありがとうございます！コロナ禍でお互い大変かと思われますが、体調をくずされませんようお元気でお過ごしください！これからもよろしくお願いいたします┏○┓ (2021年4月18日 14時) (
レス) id: c314aa38cf (このIDを非表示/違反報告)
ゆるふわ犬(プロフ) - 巫和泉様、この度は新作を作ってくださってありがとうございます！巫和泉様の神作全て拝読しております！コロナ禍で大変なご時世ではありますが体調に気をつけてお過ごし下さい。続きをお待ちしております！ (2021年4月14日 22時) (レス) id: bd276433d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：巫和泉 x他1人 | 作成日時：2021年4月10日 22時
